米国株式市場: 完全に見捨てられた住宅建築銘柄

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四角で囲いましたが、ここ30日間を振り返った場合、最も成績が悪いのはマイナス12.21%の住宅建築株指数です。この指数は21の銘柄で構成され、下が日足チャートです。


見てのとおり、売りパターンであるヘッド・アンド・ショルダーズが形成されていました。7月24日にネックラインを割り、数日前に下げ目標値に達しています。赤い点線は200日移動平均線です。「200日移動平均線の上にブルが住み、200日移動平均線の下にベアが住む」、という言葉がありますから、住宅建築株指数は明確な売り基調です。もちろん、これだけ大きく下げた後ですから何らかの反発があると思いますが、反発ラリーはトレーダーたちに空売りの機会を与えることになるでしょう。

上のチャートを見る限り、住宅建築株を積極的に買ってやろう、という気にはなれません。それどころか、米国の住宅市場の回復は終わった、と判断する人もいることでしょう。しかし、こういうニュースがあります。
住宅建築業者たちは回復する米国住宅市場に元気づけられている。全米住宅産業協会から発表された7月の建築業者たちのセンチメント指数は4ポイント上昇し、1月以来初めて50を上回る53となった。50未満の数値はマイナス成長、50を超える数値はプラス成長を意味する。更に、53という数値は、住宅市場の冷え込みを心配するアナリストたちの予想を上回った。(CNBC)
上のニュースが報道されたのは7月16日です。住宅建築業者たちのムードが良くなっている、言い換えれば将来に対して明るい見方をしている、ということですから買い材料となるニュースです。しかし現実は、日足チャートが示すように7月24日にネックラインを割るブレイクダウンです。いったい7月24日に何が起きたのでしょうか?下げ原因となったのは、大手住宅建築業2社の予想を下回る決算発表です。 ジョン・オグ氏(24/7WallSt)は、こんなことを語っています。
冴えない決算発表、そして6月の住宅販売件数8%減のニュースが重なり、住宅建築株に投資しているETFが大きく売られた。ダウ平均やS&P500指数で分かるように、米国株式市場は史上最高値付近で推移しているが、住宅建築株は金融危機前に記録した高値からは程遠い位置で取り引きされている。言い換えれば、住宅建築株は現在のブルマーケットに全く参加していない。一般的に言われることだが、ブルマーケットで低迷するセクターはマーケットが下げに転じると更に嫌われる。
繰り返しになりますが、住宅建築業者たちの明るいセンチメントが発表されたのは7月16日、そして悪い決算と新築住宅販売件数が発表されたのは7月24日です。要するに、センチメント指数にはガッカリな決算と住宅販売件数が含まれていなかった訳ですから、次回の発表でセンチメント指数は50未満に逆戻りする可能性があります。更に下のチャートで分かるように、新築住宅販売件数は回復しているとはいえ、歴史的に見ればまだまだ低レベルです。こんな状況ですから、建築業者たちが現時点で極めて強気になることは考えられません。

チャート: ゼロヘッジ


(参照した記事:Home builder sentiment index jumps to 53 in July, crossing into positive territory

Homebuilder shares dive on disappointing results, data

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