石炭株の下げ波動は終わった!?

アナリストも含めて、投資家たちに最も嫌われているのは石炭株です。石炭=大気汚染、石炭=環境破壊、というイメージがありますから、石炭企業はまるで犯罪者のような存在になっています。しかし、「人の行く裏に道あり花の山」、「野も山もみな一面に弱気なら、阿呆になりて米を買うべし」、という格言に従うなら石炭株は明確な買い候補です。

石炭株の買いを勧める稀な存在、J.C.パレッツ氏(Eagle Bay Capital)は、こんなことを語っています。

机を叩きながら石炭株の買いを推奨するアナリストはいるだろうか?もしいたとしても、それはごく少数であり、石炭株に対する弱気論が圧倒的に多い。しかし、石炭株のETFの週足チャートには綺麗な5波が形成され、テクニカル的に無視することができない状況だ。

チャート: J.C.パレッツ氏のブログから
私はエリオット波動に詳しくありませんが、たしかにパレッツ氏が言うように5波が完了し、石炭株のETFのダウントレンドは終了した可能性があります。もちろん、エリオット波動の話で買い出動できるのは、極端に悪い石炭業界のファンダメンタルを無視することができる人たちだけです。

石炭株の一例としてPeabody Energyの日足チャートを見てみましょう。


先ず目につくのは買いシグナルのダイバージェンスです。株価は下げ方向(1)ですが、MACDは既に上昇が始まっています。今年の春にも同様なダイバージェンス(3、4)が起きています。

もう一つ面白いのは、株が機関投資家によって買い集められているのか、それとも売られているのかを見るバランス・オブ・パワーです。5の部分、下に伸びる赤い線は売りを示しますから、Peabody Energyを最近売っていた機関投資家がいます。しかし、この売りは前回(6)と同様に、底値圏における間違ったタイミングの売りである可能性があります。言い換えると、今回の機関投資家による売りで売りが出尽くした感があります。

(参照した記事:This Coal Breakout Looks Like It’s For Real

コメント

lineの倍 さんのコメント…
鎌田さん
 KOL,URAに加えまして最近CORNがとても安いのですが、これに関する記事等はございませんでしょうか?
T Kamada さんの投稿…
lineの倍さん

これといったニュースは無いような気がします。たとえばこの記事ですが(http://www.marketpulse.com/20140805/july-marks-worst-month-commodities-since-2012/)、先月7月の商品市場は2012年以来最悪の下げとなったそうです。特に穀物に関しては、好天候で収穫量が大幅に増えるようです。穀物に関しては弱気論が圧倒的に多いですから、そろそろ底打ちになってもおかしくないと思っています。
lineの倍 さんのコメント…
核軍縮の結果としてロシアが核ミサイルのウランを原子力発電用に転換するプロジェクトが進んでいました。これは20年に及ぶもので2013年春に終了しました。ということでこれまではウランは供給過剰だったようです。この2013年春のプロジェクト終了を見越してウラン関連株を買っていた人たちがいたのですが、URAの価格は変わらず投げ売りをしたということです。福島事故も影響したかもしれません。このあたりの記事をご存じないでしょうか?
T Kamada さんの投稿…
lineの倍さん

残念ながら、それに関する記事に心当たりはないです。
lineの倍 さんのコメント…
例の赤緑チャートで機関投資家がURAを買った・売ったの分析をしてくれるととても嬉しいですが・・・・
lineの倍 さんのコメント…
鎌田さん
 軍事用ウランの商用転用に関する記事を見つけました。ちょっと長くて読むのが辛い・・・・
http://www.world-nuclear.org/info/Nuclear-Fuel-Cycle/Uranium-Resources/Military-Warheads-as-a-Source-of-Nuclear-Fuel/