2014年8月28日木曜日

地政学的リスクの多いマーケット: ウォーレン・バフェット氏からのアドバイス



ロシア軍がウクライナに侵攻したことを伝えるヘッドラインです。これを見て「株は売りだ」、と持ち株を処分された人たちもいると思いますが、とにかく最近よく話題になるのは地政学的リスクです。サム・ロー氏(ビジネス・インサイダー)は、今朝のコラムでこう書いています。

毎日のようにロシア、イラク、リビア、ガザから不安なニュースが報道されている。更に西アフリカのエボラウイルス大発生、アイスランドの不安定な火山、それに世界の通信網に被害を与える可能性がある太陽のフレア活動のニュースも報道されている。とにかく悪材料に溢れる今日この頃だが、私たち投資家はどうしたらよいのだろうか?
ロー氏は、2008年10月にニューヨーク・タイムズに掲載されたウォーレン・バフェット氏のコラムを読むことを勧めています。先ず思い出してほしいことは、2008年は金融危機の真っ只中であり株は暴落、景気は大きく後退し人々は超悲観的な状態でした。下がバフェット氏のコラムの要点です。
大恐慌時代の1932年7月8日、ダウ平均は41の安値を記録した。経済は悪化が続き、好転し始めたのはフランクリン・ルーズベルトが1933年に大統領になってからだ。しかしルーズベルトが大統領に就任した時は、マーケットは既に30%も上昇していた。第二次大戦の場合を見てみると、マーケットが底を打ったのは1942年の4月であり、これは米軍が優勢になる前だ。そして1980年代、株を買う最高のタイミングとなったのはインフレが吹き荒れ経済が最悪な状態にある時だった。端的に言えば、悪いニュースは投資家の良い友だ。なぜなら、悪いニュースのお陰で、私たちはアメリカの将来を割安な価格で買うことができるからだ。
ロー氏によると、バフェット氏は1994年、バークシャー・ハサウェイ社の株主に宛てた手紙でも似たことを書いています。
我々は、政治、経済に関する予想を引き続き無視する。なぜなら、それらは投資家や企業家の邪魔になるからだ。30年前、大幅に長引いたベトナム戦争、石油危機、大統領の辞任、ソ連崩壊、508ポイントにもおよぶダウの暴落、2.8%から17.4%の間で大きく揺れた国債利回りを予想できた人は一人もいなかった。これだけ大きな出来事があったにもかかわらず、ベンジャミン・グレアムの投資ルールが崩れることはなかったばかりか、素晴らしいビジネスを割安で買う機会を提供してくれた。
もちろん、今日の悪いニュースは買いだ、と結論するつもりはありません。地政学的リスクが存在することは確かですが、現在のマーケットは誰もが株を避け惨憺たる状態と言えるものではありません。バフェット氏の投資スタイルで思い出すのは、この言葉です。
町のあちこちで道が血に染まっているときこそ、買いの絶好のチャンスだ。 -- ネイサン・ロスチャイルド
余談になりますが、上の言葉の原文はこれです。
Buy when there's blood in the streets, even if the blood is your own.
世の中に広まったのは前半の部分で、「たとえそれが自分の血であったとしても」、という後半の部分は広まることはありませんでした。

今日の米国市場は、町のあちこちで血が流れている状態ではありません。言い換えれば、血が流れるのはこれからです。


(参照した記事:Warren Buffett Has Some Brilliant Advice For Investors Freaked Out About Geopolitics

Buy American. I Am.

Buy When There's Blood In The Streets

0 件のコメント: