2014年8月20日水曜日

論理的、常識的に考える人はトレードが下手??

米国株式市場は天井だ、という声を聞くようになってから少なくとも1年以上の月日が経過しました。持ち株を既に売ってしまった人たちは早すぎた撤退を後悔している訳ですが、5年以上も続いているブルマーケットを考えれば、ここが天井だと判断してしまっても全く不思議ではありません。

今さらこんな質問をするのは気が引けますが、人々は何故ブルマーケットに最後まで乗り続けることができないのでしょうか?


ブルマーケットのブル(Bull)は雄牛のことです。上の動画で分かりますが、せいぜい長くても、雄牛に乗ることができるのは10秒です。ノロノロとした動きなら最後まで付き合うことはできますが、全速で突進されたら振り落とされるだけでなく、乗り手は怖くなって途中で降りてしまいます。

もし株価が毎日規則正しく5セントずつゆっくり上がる、というなら保有を続けることは難しくないでしょう。しかしご存知のように、毎日一定速度で上昇する株など存在せず、たとえ上昇基調にある株でも突然の大きな下げがありますから、やはり最後まで付き合うのは極めて困難です。

他の理由として、ライアン・デトリック氏は、こんなことを指摘しています。
ナスダック市場は現在5連勝中だ。これで5連勝は今年4度目になり、今年最も長い連勝は2月に起きた8連勝だ。話を5連勝に戻すが、論理的、常識的に考える人なら、こう言うのではないだろうか?「いくら何でも行き過ぎだ。マーケットは、そろそろ下げに転じることだろう。」
1978年以来のナスダック市場を調べてみると、5連勝というのは決して悪材料ではないことが分かった。たとえば、5連勝から10日後のナスダック市場は平均で0.68%高くなっており、一ヶ月後は平均で1.71%、そして3ヶ月後は平均で4.49%高くなっている。
「論理的、常識的に考えていたら相場に乗ることはできない」、ということになりますが、デトリック氏はもう一つ例をあげています。
一年間の保有という条件を付けた場合だが、ナスダック市場を調べて分かったことは、1999年3月12日が買い出動の最高の日だった。もしその日にナスダック総合指数を買ったとすると、指数は一年間で111.99%の成長だ。しかし疑問になるのは、投資家たちは、はたしてその日に買うことができただろうか?なぜならナスダック市場は、1999年3月12日に至るまでの3年間で既に122%も上昇していたからだ。
繰り返しになりますが、米国株式市場は、既に5年以上の上昇相場が続いています。常識的に考えると、今は積極的に株を買う時ではなく持ち株の大半を処分する時です。しかしデトリック氏が言うように、常識的、論理的に考えていたのでは相場に乗るチャンスを逃してしまいます。

私たち個人投資家はどうするべきでしょうか?この高値圏で今日も株を買うべきでしょうか?もちろん、全ての人たちにあてはまる回答はありませんが、基本的な答えはこれです。「感情ではなく、自分が使っている指標から危険信号が出るまでは買い姿勢を保つこと。」


(参照した記事:The Market Can Stay Irrational Longer Than You Can Stay Solvent

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

難しいことです。私は、相場が長期上昇をしているとその先にある下げを意識し出すので、再び買うということはできません。
天井からの暴落に巻き込まれないだけましかなと考えています。

T Kamada さんのコメント...

匿名さん

ご指摘のように、既に5年以上の上昇ですから、ここで買うというのは難しいことだと思います。買いのタイミングも難しいですが、それ以上に売りのタイミングは難しいように思われます。