あまりにもイメージが悪すぎる全米最大の小売店ウォルマート

米小売り大手ウォルマート・ストアーズは14日、2015年1月期の業績予想を下方修正した。併せて発表した5-7月期(第2四半期)決算では来店者数が再び減少したほか、既存店売上高が前年並みにとどまった。ただ総売上高はアナリスト予想を上回った。(ウォール・ストリート・ジャーナル
テレビ、携帯電話、食品、衣料品、スポーツ用品、家具、ベビー用品、とにかくウォルマートには低価格な品物が豊富に揃っています。


ウォルマート(Wal-Mart Stores, Inc.)は、アメリカのアーカンソー州ベントンビルに本部を置く世界最大のスーパーマーケットチェーンであり、売上額で世界最大の企業である。(ウィキペディア

さて、ガッカリな決算を発表したウォルマートについて、ハワード・ダビドウィッツ氏(Davidowitz & Associates)はこう語っています。
ウォルマートは巨額な金を使って、シリコンバレーにある、ありとあらゆる企業を買収した。理由は強敵アマゾンに対抗するためだが、買収の結果は全く表れていない。買収は悪いアイデアではないが、問題はウォルマートの経営陣にはアマゾンの経営陣のような創造力が無いことだ。
オンラインでの販売も開始したウォルマートですが、ウォルマートは既に時代遅れであり、革新的な考え方のできる経営陣と入れ替えないかぎり、アマゾンと競争するのは無理といった様相です。

ウォルマート低迷の一因として、ローラ・ヘラー氏(FierceRetail)は、こんなことを指摘しています。
ウォルマートの年次報告書には、売上を左右する物の一つとしてスナップ・プログラムが挙げられている。(スナップ・プログラムは以前フードスタンプと呼ばれ、生活保護者や失業保険受給者に支給される政府発行の食料割引券。) 去年11月、スナップ・プログラムの支給額が減らされた。(家族4人の場合、月額は36ドル減となった。)現在アメリカには4800万人のスナップ・プログラム受給者が存在し、その約80%の人々がウォルマートを利用している。もちろん、スナップ・プログラムの縮小で影響を受けるのはウォルマートだけではない。しかし、特にウォルマートで買い物をする人たちはガソリンの値上がりや増税に敏感であり、20ドルの余分な出費は家計に大きな負担となる。
以前の名称がフードスタンプであったことで分かるように、スナップ・プログラムを使って買うことができるのは食料品に限られます。ダニエル・グロス氏(ジャーナリスト)は、こう述べています。
スナップ・プログラムが約5%の縮小となった。ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、2012年に支給されたスナップ・プログラムの総額は800億ドルにおよび、何とその約18%に相当する140億ドルがウォルマートで使われた。言い換えると、他の小売店と比較した場合、ウォルマートにはスナップ・プログラムから支給を受ける客が極めて多いということであり、このプログラムの縮小はウォルマートに明らかな悪影響となる。
失礼に聞こえるかもしれませんが、米国社会に浸透してしまったことは、ウォルマートは低所得者専用の店だというイメージです。更に、異様な格好でウォルマートで買い物をする人々の写真を載せたサイトが一時大人気となり、ウォルマートはヘンな格好をした買い物客が多数集まる場所、というイメージも定着してしまいました。下は写真の一例です。 

写真:peopleofwalmart.com
とにかくウォルマートのイメージは悪すぎるのです。従業員たちの低い給料は有名ですから、ウォルマートは米国社会に低所得者を増やす悪徳巨大企業、というイメージもあります。繰り返しになりますが、とにかくウォルマートのイメージは悪いですから、こんな状況を改善するためには極めて革新的なアイデアを持った経営者が必要です。



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