アメリカ人の三分の一が借金取りに追われている!

このヘッドラインを見て驚きました。

CNNマネー

「米国人の3人に一人が借金取りに追われている」、という意味になります。

取り立ての対象になっているのは微々たる金額の25ドルから巨額な12万5000ドルに及び、未支払いとなっている平均金額は5200ドルだ。(CNNマネー)
更にCNNマネーによると、この借金問題が最も深刻なのはネバダ州です。47%の住民が借金取りに追われ、借金の平均額は全米で最大の7198ドルです。ネバダ州と言えばギャンブルの街ラスベガスがあり、ラスベガスの住民の49%が債権取立会社に追われています。

借金の取り立てがラスベガスで一番多いのは、ギャンブルが多分に影響しているものと思われます。以前はギャンブルをしたければラスベガスに行くしかありませんでしたが、近年は全米の各地にインディアンが経営するカジノが存在し、更にオンラインでのギャンブルもあります。
米国のギャンブル依存は麻薬と同様に深刻だ。2007年、アメリカ人がギャンブルで失った金額は920億ドルを超え、これは1982年の9倍に相当する額だ。2005年、米国には1200のカジノが存在し、ギャンブル人口は7300万人に達した。5年間で2000万人の増加だ。(Daily Finance)
カジノは人々を引き寄せるために、特にギャンブル依存症の傾向がある人たちに様々な手を使って誘惑している。人々にはプレーヤー・カードが配布されているから、カジノはプレーヤーたちの金遣い状況を常に把握している。プレーヤー・カードはクレジットカードと同じ大きさで、スロットマシーンに差し込めるようになっている。プレーをする度に得点がたまるようになっているから、カジノは得点に応じて無料ディナー、無料航空券などをプレーヤーたちに贈る。当然の結果として、プレーヤーたちはカジノに直ぐ戻って来ることになる。(HUFFPOST)
米国でギャンブル人口が大きく増加した原因の一つは政府が抱える赤字です。
2009年と2010年、赤字に苦しむ37州は、税収入を増やす手段として新規ギャンブルの許可、そして既存ギャンブルの規模増大を推進した。各州議会は、ギャンブルから得られる税収入は所得税の引き上げとは違い消費者に痛みを与えないと述べているが、同時にギャンブル依存問題を作り上げる原因になることも認めている。(Daily Finance)
サム・スコルニク氏(ジャーナリスト)は、こんなことを述べています。
私自身が5年間ラスベガスに住んで言えることは、ラスベガスというのは、米国で最も社会秩序が崩れている地域の一つだ。言うまでもなく、ギャンブルが秩序の乱れの一因であり、ラスベガスにはギャンブル依存症、住宅の差し押さえ、住居侵入窃盗が極めて多い。セブンイレブンにもスロットマシーンが置いてあるくらいだから、とにかくラスベガスにはギャンブルが蔓延している。ラスベガスのような街を築きあげたい、という他の地域の人々の話をよく聞くが、ラスベガスには大した経済的な発展は無く、目立つのはマイナスな事ばかりだ。安易にギャンブルを許可する前に、私たちはギャンブルが与える社会的コストを慎重に考えるべきだ。
話を戻しましょう。ギャンブルだけでなく、失業、病気などが借金をつくる原因となり、これが場合によっては借金取りに追われる結果となってしまいます。CNNマネーも指摘していることですが、借金取りに追われるという事実を作ってしまうことは信用度を大きく落とします。信用度の低下はクレジット・スコアの低下を意味しますから、自動車ローンや住宅ローンの申し込みに大きなマイナスとなります。

「米国人の3人に一人が借金取りに追われている」、というのは米国人の3分の1がクレジット歴に問題有り、ということになります。この状況が更に悪化するようなことになれば、住宅や自動車の売上に当然悪影響となることでしょう。もちろん、借金取りに毎日追われていたのでは気分が悪くなりますから、気晴らしにカジノへ行く人たちも増えそうです。

(参照した記事:1 in 3 U.S. adults have 'debt in collections'

How Gambling Can Kill You Faster Than Drug Abuse or Alcoholism

Gambling Kills!

The High Price of America's Gambling Addiction

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