米国の個人消費は頭打ち??

現在の米国株式市場のように、マーケットが高値圏で推移している時は、「ここで買うのは間違いだろうか、そろそろ調整が訪れるだろうか?」、といった質問が増えます。しかし、5i Research Incのピーター・ホドソン氏は、こんな事を指摘しています。
・ マーケットは史上最高のレベルだから調整が近い、と結論することはできない。コイン投げを考えてほしい。表が10回連続で出たからと言って、次は必ず裏が出る、と断定することはできない。もちろん、マーケットは来週調整となる可能性もあるが、上昇が更に数ヶ月間続く可能性もある。トロントの株式市場は11ヶ月連続で上昇したことがあり、マーケットにはどんな事でも起こり得る。
・ 思っているような調整が起きなかった場合を考えてみよう。あなたは下げを警戒していたから、持ち株は既に全て売られ口座には豊富な現金がある。さて、あなたはどうするだろうか?更に株が一段高くなったところで買い出動することができるだろうか?ほとんどの投資家には、それはできない。

ということでホドソン氏は、「マーケットの調整予想をすることなどはやめて、質の高い投資ポートフォリオを維持していくことが大切だ」、と述べています。しかしそう言われても、マーケットは歴史的な高値レベルで推移している訳ですから、やはりどうしても調整が気になります。

4月~6月の四半期の決算がそろそろ発表されますが、マーケットの調整が近いと主張する人たちは、こんなことを挙げています。
社員の削減、アウトソーシング、自社株買い戻し、と様々な手を使って企業は利益が少しでも良く見えるように努力してきた。しかし、考えられる全ての方法が使い果たされてしまった今日、企業はこれ以上のコスト削減をして利益を向上させるのは難しい。「売上の上昇を除き、企業は全ての手段を使い果たしてしまった」、とハワード・シルバーブラット氏(S&P Capital IQ)は語っている。
個人消費にも心配があるようです。「第1四半期のGDPは悪かったが第2四半期は問題無い」、と楽観論が多い状態ですが、世論調査で知られるギャラップ社は、こんな調査結果を発表しています。

資料:ギャラップ社
上のグラフには、「あなたは昨日いくら使いましたか?」、という質問に対する回答が示されています。今回6月の結果は91ドルであり、これは前回5月の98ドルから目立って減少しています。(左から$104、$61、$67と表示されているのは各年6月の結果。)去年の6月は90ドルでしたから、今回の結果とほぼ同レベルです。レベッカ・リフキン氏(ギャラップ社)は、こう述べています。
米国GDPの3分の2は個人消費によるものであることを考慮すると、6月の個人消費に伸びがなかった事は注目すべき出来事だ。ここ数年、個人消費は確かに上昇しているが、まだ景気後退期前の水準には戻っていない。先週発表された雇用統計は良い内容だったが、更なる向上が必要だ。

(参照した記事:5 reasons not to watch for a stock market correction

Why the 17,000 Dow is bound to crash

Consumer Spending in U.S. Dips in June

コメント

lineの倍 さんのコメント…
いやー、私の心理状態そのままです・・・。4月からほとんどキャッシュなんです。そこで銀ETFに手を出したわけで・・・。どうしたものか・・。早く調整してほしいというのが本音です。
T Kamada さんの投稿…
lineの倍 さん

なかなか下げてくれないですね。私も、そろそろ調整するだろう、と思っていたのですが、頑固な上げ相場に驚いています。
lineの倍 さんのコメント…
サイコロの話をされてもねえ・・。株は丁半博打といっしょか?ということになっちゃいますし。先日のVIXに関連して日経のFT翻訳記事がありましたね、ダークプール取引が増えると結果しか見えないのでVIXが小さくなると。この記事によると最近では取引の3割超が市場買とりひきなんですね。
http://www.zerohedge.com/news/2014-07-07/why-end-dark-pools-would-be-clear-nightmare-fed

となると、VIXはあてになりませんね・・・。
銀ETFで感じたのですが、いろいろ記事を読むと心が揺れ動きますが、この1年ほどのチャートを見るとMACDを見るだけで売買したほうが「結果良し」のようです。

lineの倍 さんのコメント…
ダークプールの記事は日経でなくロイターでした。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYEA3705Z20140408