あなたの信念を試す株式市場

マーケット・ウォッチの一番上に載っているヘッドラインはこれです。


Buy-and-holdは、買った株を持ち続ける長期投資方法です。「塩漬け投資法」、と冷やかす人たちもいます。さて、ヘッドラインは「Buy-and-holdはもはや可能ではない」、という意味になりますが、なぜ今日この時点で、こんな記事が掲載されているのでしょうか?

直ぐに思ったことは、これは米国株式市場の天井を警報する記事だ、ということです。もし株式市場が天井を現在形性中であり、いよいよ大きな調整が訪れのなら、持ち株は売って利食うべきです。Buy-and-holdという姿勢を継続していたのでは、せっかくの利益が台無しになってしまいます。下が記事の要点です。
2008年の金融危機で多くの投資家たちの口座残高は半分になった。そして、Buy-and-holdは死語となった。しかし今日、数年以上に渡って続いているブルマーケットのお陰で、Buy-and-holdという言葉が蘇っている。
一般的言われることは、「長期的に見れば、マーケットは上昇している」、ということだ。10年、20年、30年というS&P500指数の長期チャートを見ると、たしかにどれも右上がりだ。ということで、「株は長期保有すれば儲かる」、と結論されるのだが、この考え方は現実性を欠いている。
繰り返しになるが、2008年-2009年の金融危機で、人々の株口座の価値は半分になった。そのような状況で、「長期保有すれば大丈夫だ」、と結論して安心していられる人などいない。「この株ファンドに投資してください。どんなことがあっても途中で売らないで、20年間持ち続けてください」、というアドバイスは説得力を欠き、ティーンエージャーに「セックスしてはいけません」、と言うようなものだ。株の長期保有は正しい投資方法かもしれない。しかし、その方法に完全に従うことは極めて難しい。
予想は外れ、「持ち株を全て売れ!」、というマーケットの天井警告記事ではありませんでしたが、「Buy-and-hold」を否定する内容でもありません。個人投資家たちが「Buy-and-hold」に忠実に従うことができない大きな理由は「感情」です。記事に書かれているように、口座価値が半減というような場面で、落ち着いてニコニコしていられる投資家など存在しません。もちろん、半減などということが起きる前に、20%、25%下がったところで怖くなった人たちは持ち株を処分することでしょう。マーケット・ウォッチの記事に戻りましょう。
Buy-and-holdだけに限らず、例えば頻繁なトレードを繰り返す方法、または勢いに乗るモメンタム投資法などで成功するために必要なのは感情のコントロールだ。株で儲ける方法は色々あるが、感情をコントロールできなければ、私たちは自分の投資方法に従うことができない。
うまく行っている時は良いのですが、問題は連敗している時です。なぜなら、敗けが続くと「こんなトレード方法はダメだ!」、と私たちは感情的になって使っているトレード方法を捨ててしまいます。マーケット・ウォッチのコラムの筆者は、こう書いています。
株投資には色々な方法がある。マーケットは、あなたが自分の投資方法にどれくらいの確信(信念)があるかをテストしているのだ。

(参照した記事:Buy-and-hold investing isn't possible anymore

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