2014年7月2日水曜日

野球の選手と株投資

モーガン・ハウセル氏のブログに、やたらと難しそうな式が掲載されています。


打者がボールを打ち飛球となった場合、そのボールがどこへ落下するかを求める計算方法だそうです。

もちろん、メジャーリーグの選手たちは、こんな複雑な計算を頭の中でしてから飛球をキャッチする訳ではないが、選手たちにはこういう経験則がある。①飛球を目/視野の中心に合わせる。②走る。③飛球が目/視野の中心からずれないように走る速度を調整する。
私たちの投資方法は、上の数式のように、あまりにも複雑になりすぎていないでしょうか?ハウセル氏は、こんな例を引用しています。
30年ほど前、シチズンズ・バンクのエドガートン・ウェルチ氏が最も成績の良いファンド・マネージャーとして業界誌に紹介された。エドガートン・ウェルチという名前は耳慣れない名前だったが、フォーブス誌の記者は、さっそく氏のオフィスを訪れてインタビューした。
驚いたことに、ウェルチ氏はベンジャミン・グレアム(バリュー投資の父として知られる)という名前は聞いたことがなく、グレアムの投資理論を知らないと言う。いったいウェルチ氏は、どんな方法を使って優れた投資成績を上げたのだろうか?秘密を早速尋ねると、ウェルチ氏はこう言った。「バリューラインを見て、1の格付けがある株を買っているだけです。(1は最も割安な株)」 (バリューライン: 1931年に創刊した株ニュースレター)
今思い出せば、以前勤めていた会社のファンド・マネージャーの本棚にもバリューラインがおいてありました。あの頃は毎週ニュースレターが郵送されて来ましたが、現在はオンラインで個人投資家と機関投資家向けに情報を発信しています。

ハウセル氏の話に戻りましょう。
結論を言えば、私たちもエドガートン・ウェルチ氏のような投資姿勢を身につけるべきだ。マーケットは複雑であり、難しく考えようと思えば、どんどん難しく考えることができる。しかし、そんなことをする意味があるだろうか?バリュエーション、近代ポートフォリオ・セオリーなどといったことを深く考えすぎることは、飛球をキャッチする前に複雑な数式を計算する事と同じだ。皆さんは、成功している賢い投資家たちは、難しい複雑な理論を使って投資していると思っているようだが、実際はそうではない。重要なことは、分かりやすいシンプルな経験則に従って投資すること。要するに、野球の選手が飛球をキャッチするのと同じやり方だ。

(参照した記事: How to Win By Doing Less

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