米国株式市場: 天井の証拠集めに忙しい投資家たち

今日も誰かがマーケットは天井だ、と警報を発している。まるで全ての人たちが天井の証拠探しをしているようだ。 -- フィル・パールマン(Social Leverage, LLC)
世の中は警戒論者で溢れています。昨日のデトリック氏のブログによれば、大型株指数のS&P500指数は32ヶ月間連続で10%を超える調整が無いそうです。正に、これだけ調子良く上昇が続くと、そろそろ大きな下げが来ると誰もが思ってしまうことでしょう。

株の割高、割安を判断する方法として一般的に使われるのがPER(株価収益率)です。

チャート: multpl.com

上のチャートはS&P500指数のPERですが、これは一般的に使われているPERではなく、ノーベル経済学賞を受賞したシラー教授が考案したシラーPERです。先ず、現在の数値は26.26ですから、1999年のバブル時に記録した44.20からは大きく離れています。しかし歴史的平均値の16.55を大幅に上まっていますから、現在のマーケットは割高です。

ウォーレン・バフェット氏が有名にした指標も、米国マーケットは割高であることが示されています。指標の名前はMarket Capitalization to GDP、マーケットの時価総額とGDPの比較です。
Market Capitalization to GDP=(マーケットの時価総額÷GDP)x100
米国株式市場の時価総額は20.9兆ドル、GDPは17兆ドルですから上の式を使って計算すると、現在のMarket Capitalization to GDPは122.9%になります。適正数値は75%から90%まで、75%未満は割安です。90%を超えるとマーケットは割高、そして115%を超えると極めて割高な状態となります。

チャート: Meb Faber
上のチャートは、Meb Faberリサーチ社のサイトに掲載されている日本のMarket Capitalization to GDPです。現在の数値は90%(0.9)、そして歴史的中央値は61%(0.61)です。適正数値は75%から90%までですから、この指標だけで判断すると、日本の株式市場はまだ割高ではありません。


(参照した記事:Another Amazing Streak During This Bull Market

Buffet’s Favorite Indicator (for Japan)

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