50ドルの料金でレオナルド・ディカプリオと知り合いになれる!?

CYNK、CYNK、と株トレーダーたちが、やたらとツイートしています。CYNKというのは全く耳慣れない銘柄なので早速調べてみると、CYNKテクノロジーというニューヨークにもナスダックにも上場されていない店頭銘柄でした。どうりで耳慣れない訳です。
CYNKの株価は16日間で約25,000%の上昇となり、時価総額は50億ドルを超えた。しかし、この会社が本当に存在するのかがよく分からない。CYNKテクノロジーの報告書によれば利益は0、資産は0、そしてフルタイムの社員数は0だ。(ビジネス・インサイダー)
下が日足チャートです。


先ず、現在の株価は16ドルです。矢印で分かるように、先月の中頃、特大のローソク足が突然形成されています。それ以前は1、2、3の部分に極めて小さな出来高を見ることができ、株価は10セント未満でした。

フルタイムの社員ゼロ、利益ゼロ、資産ゼロの会社の株が、信じられない暴騰となった訳ですが、CYNKテクノロジーはINTRO BIZというサイトを経営しています。いったい、どんなサイトなのでしょうか?
会社の業務内容は明確さを欠き、ビジネス・プランも明確に書かれていない。現在CYNKテクノロジーはintrobiz.comというサイトを経営しているが、新規公開株を発行した時の名前はIntrobuzzだった。 当初の計画によれば、CYNKテクノロジーは2012年の第2四半期にIntrobizz.comというサイトを開始する筈だったがそれはまだ始まっておらず、現在運営されているサイトはintrobiz.comだ。アクセスして分かることは、introbiz.comはThe Social Marketplaceと名付けれたソーシャルネットワーキングのサイトだ。サイトには多くの有名人の写真が掲載され、例えば50ドルの料金を支払うことで、映画俳優のレオナルド・ディカプリオと直接連絡をとったり、会ったりすることができるらしい。(ウォール・ストリート・ジャーナル)
50ドルを払えばレオナルド・ディカプリオと知り合いになれる??それも、無名のintrobiz.comを通して??こんな事を信じる人は、世の中広しと言えども、おそらく一人もいないことでしょう。もちろん、現時点ではこのサイトは完全な詐欺だと言うことはできませんが、Briefing.comはこう書いています。
昨日(9日)、CYNKテクノロジーは通常の出来高26,855株を大きく上回る13万2000株が取り引きされた。更に、株価は5ドル89セントから150%上昇の14ドル71セントで終了したが、これを説明できるニュースは何も報道されていない。この大きな値動きの原因は二つ考えられる。①株価をつり上げて持ち株の売却を狙うグループが意図的、計画的に行った取り引き。②会社の実情を全く知らない無知なトレーダーが大きく買った。どちらにしても、昨日の値動きが不審であることに変わりはなく、株式市場の詐欺事件として報道される日が訪れそうだ。
CYNKテクノロジーで思い出すのは、ドット・コム・バブルと呼ばれた90年代の熱狂的なマーケットです。経常利益の全くない会社の株が、「ホームページを開設しました」というたった一行のニュースを発表するだけで、株価が一日で2倍、3倍になりました。仕事を辞めてデイトレーダーに転向する人も続出し、とにかく異常な時代でした。
現時点ではCYNKテクノロジーは合法な会社なのか、それとも詐欺なのかは分からない。しかし報道されているように、CYNKテクノロジーは現金0、アセット0の会社だ。一つ確実に言えることは、遅かれ早かれ株価は暴落するということ。そして多くの被害者が出ることだろう。CYNKテクノロジーの名前を頭に入れておいてほしい。なぜなら、それは株バブルの象徴になる可能性があるからだ。 -- サム・ベッカー氏(WALL ST. CheatSheet)

(参照した記事:Step Inside The Social Network That's Worth Over $5 Billion But Has No Revenues, Assets, Or Full-Time Employees

Cynk Technology CYNK - A Warning

A Social Network with No Members, But a $6 Billion Valuation

CYNK Technology: Identifying a Bullsh*t Stock

コメント

匿名 さんのコメント…
狂ってる。南海泡沫事件では、「業務内容は不明だが、何か儲かりそうなことをやっている」と噂になっただけで大暴騰した会社があったという話を思い出しました。