浮動株数を考慮したETFの話

ご存知のように、需要と供給が物の値段に大きな影響を与えます。ブタを買いたい人が100人、しかし市場に出ているブタはたったの二匹なら、たちまち競り合いとなってブタの値段は急騰することでしょう。もちろん、その逆に売りに出されているブタが2000匹もいたら、買い手はかなり安い値段でブタを買うことができることでしょう。

需要と供給を考慮したETFがあります。名前はAdvisorShares TrimTabs Float Shrink ETF (TTFS)です。注目は、「Float Shrink」の部分になります。

Float: 浮動株

Shrink: 収縮、縮小

ということで、これは浮動株数が減少している株に投資するETFだろう、と推測することができます。


『オニールの成長株発掘法』の著者ウィリアム・オニール氏も、銘柄を選ぶ一条件として発行済株数をあげています。
38年間の株データを分析した結果、株価成長の大きいのは発行済株数が2500万株未満の株だ。
発行株数が少なければ、とうぜん浮動株数も少ないですから、大した買いがなくても株価は上がりやすくなります。その反対に、浮動株数が8億、10億と大量にある場合は、かなりの買いがないと株価は動きません。

AdvisorShares TrimTabs Float Shrink ETFが誕生したのは2011年10月4日ですから、まだ新しいETFです。資金の59.07%が大型株、38.95%が中型株、そして1.97%が小型株に投資され、このETF発足以来の成績は年率で28.92%です。

減少している浮動株数の他に、AdvisorShares TrimTabs Float Shrink ETFは、次の二点も考慮して銘柄を選んでいます。
・フリー・キャッシュ・フロー: 企業利益が向上していること。不動株数が減っているのは、企業アセットの売却が原因であってはならない。
・レバレッジ: 株を債務と交換しているような企業に投資してはいけない。
ザックス社のETFストラテジスト、エリック・ダットラム氏は、このETFについてこう述べています。
株を選ぶ方法は色々あるが、需要と供給という要素を見逃す人たちは多い。このETFは浮動株数に注目することで需給という要素を銘柄選びに取り入れ、S&P500指数を上回る成績を上げている。
誤解を防ぐために繰り返しますが、AdvisorShares TrimTabs Float Shrink ETFが投資している株は浮動株数を減らしている企業の株であり、他社と比較して浮動株数が極めて少ない企業の株ということではありません。下が、このETFが投資しているトップ10銘柄です。アップルが入っていることで分かるように、どれも自社株買いなどを行なって浮動株数を減らし、企業の利益も向上しています。


(参照した記事:  AdvisorShares TrimTabs Float Shrink ETF

Inside the ETF That Uses Supply and Demand to Pick Stocks

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