金曜は米雇用統計、注目される平均時給

ユーロ・ドルが荒れました。
欧州中銀、初のマイナス金利 低インフレ長期化回避(日本経済新聞)

ニュースが発表される直前直後のユーロ・ドルの動きです。(10分足チャート)

先ず急落、そして一転して猛然と反発ラリーの展開です。下げ幅100ピップ、上げ幅100ピップですから正に大荒れです。

さて、明日は米国の雇用統計(5月分)が発表されます。(日本時間金曜21:30) ユーロ・ドルは、はたして今日のような乱高下になるかは分かりませんが、下が市場予想です。(右側のカッコ内の数字は前回の結果)

・ 非農業部門雇用者数: +21万5000人 (+28万8000人)

・ 失業率: 6.4% (6.3%)

・ 平均時給: +0.2% (±0%)

・ 平均週労働時間: 34.5時間 (34.5時間)
連銀がインフレに焦点を合わせていることを考えると、明日の雇用統計で最も注目されるのは労働賃金だ。4月の非農業部門労働者の平均時給は24ドル31セントであり、これは3月と同じ金額だった。しかし、この金額を前年度同時期と比べると+1.9%になり、連銀の目標としている2%インフレに近い。
連銀が特に気にしていることは、±0%となった4月の時給は単なる一時的なことなのか、それとも時給の上昇は本当に頭打ちとなってしまったかだ。もし4月の減少は例外的なことではなく、これから本格的な膠着状態となってしまえば、連銀の目標とする2%インフレを実現することは難しい。
平均時給が上昇すれば個人消費が増える。これは物に対する需要が増大することであり、結果的に物価高に結びつき、連銀はインフレ目標を達成することができる。-- ダンスタン・プライアル氏(FOXビジネス・ニュース)
平均時給は予想されている+0.2%を上回ることができるかどうかは分かりませんが、非農業部門雇用者数は市場予想を超える可能性があります。

上は、ギャラップ社から発表された雇用創出指数です。一番右の数字が示すように、5月の数値は27であり、これは6年ぶりの高水準です。

シティグループのアナリストは、こう述べています。
失業率は今年の終わりまでに6%、そして2015年末には5.5%に下がっていることだろう。早ければ今年の後半、遅くても来年の前半には賃金の上昇圧力が顕著になる筈だ。
賃金の上昇圧力が顕著になれば、連銀はいつまでもゼロ金利を続ける訳にはいきません。もしシティグループのアナリストの読みが正しければ、今年の後半には利上げの可能性が話題になり、同時に株式市場は大きな調整といった展開になるかもしれません。


(参照した記事:欧州中銀、初のマイナス金利 低インフレ長期化回避

The Implications of a Better Economy

Wages to Be Scrutinized in May Jobs Report

U.S. Job Creation Index Hits New High)

コメント

lineの倍 さんのコメント…
多くの地方連銀では平均時給の増加確認のまえに、すでにCPI2%を報告しています。これは今後の財政政策にどう影響を与えるのでしょうか?テーパリングのスケジュールを早めるとか、テーパリング完了前に利上げをすることもありうるのでしょうか?

http://www.frbatlanta.org/research/inflationproject/stickyprice/

http://research.stlouisfed.org/fred2/
T Kamada さんの投稿…
lineの倍 さん

ブログに書いたシティグループの見方は一般的な見方です。しかし、ご指摘のようにインフレはシティが予想している以上に速いスピードですすんでいるから、連銀は数ヶ月以内に利上げする必要があるという意見も出ています。