回復する米消費者信頼感指数、しかし拡大する二者の差

米消費者信頼感指数:6月は85.2に上昇、08年1月来の高水準
6月24日(ブルームバーグ):6月の米消費者信頼感指数は前月から上昇し、約6年ぶりの高水準となった。雇用市場の改善で家計が支えられた。米民間調査機関のコンファレンス・ボードが24日発表した6月の消費者信頼感指数 は85.2と、前月の82.2(速報値83)から上昇し、2008年1月以来の高水準となった。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は83.5だった。
予想を超える結果となった訳ですが、BESPOKEインベストメント・グループは、こんなことを指摘しています。

チャート:BESPOKEインベストメント・グループ
全体的に消費者信頼感指数が回復しているが、上のチャートを見てほしい。赤い線は年収が5万ドルを超える人たちの消費者信頼感指数、黒い線は年収が3万5000ドルから5万ドルまでの人たちの消費者信頼感指数だ。この二つの年収グループを比較して言えることは、当然かもしれないが、年収の高いグループの方が消費者信頼感指数が高い。注目したいのは最近の動きだ。両者の差が明確に拡大している。(年収が5万ドルを超える人たちの6月の消費者信頼感指数は111.62、そして3万5000ドルから5万ドルまでの人たちは79.62だった。)
明らかに、年収が高い人の方が年収の低い人より将来を楽観視しています。消費者信頼感指数は5000世帯を調査して結果を出す訳ですが、各世帯には次の五つの質問がされ、回答の選択肢は良い(Positive)、悪い(Negative)、中立(Neutral)の三つがあります。
1、現在の経済状態 
2、向こう6ヶ月間の経済状態 
3、現在の雇用状況 
4、向こう6ヶ月間の雇用状況 
5、向こう6ヶ月間の世帯収入
さて、米国消費者たちは、生活に最低限必要な年収はいくらくらいと考えているのでしょうか?Today Moneyはこう報道しています。
ギャラップ社の調べによると、家族4人が何とか暮らしていくためには、少なくとも5万8000ドル(約591万円)の年収が必要だ、と消費者たちは回答している。
CNNニュースによると、2012年の米国世帯収入の中央値は5万1027ドル、そして2011年は5万1100ドルでした。更に、インフレを考慮して計算すると、米国世帯の収入の中央値が最も高かったのは1999年の5万6080ドルになり、世帯の収入は年々減っています。

下のチャートは、セントルイス連邦準備銀行のサイトからとったものです。


インフレを考慮して計算された、世帯収入の中央値の推移です。見てのとおり、1999年がピークとなり世帯収入は減少しています。もう一度、消費者信頼感指数のチャートを見てください。「2008年1月以来の高水準」ということですが、90年代のレベルには、まだまだ及びません。ご察しのとおり、消費者信頼感指数が90年代の高水準まで回復するためには、世帯収入が大幅に好転する必要があります。

(参照した記事:米消費者信頼感指数:6月は85.2に上昇、08年1月来の高水準

Here's how much Americans think families need to get by

Consumer Confidence Hits Best Levels Since 2008

15% of Americans living in poverty

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