金の先物市場で寄付き早々に4億9700万ドルの買い殺到

話題は何と言っても金と銀です。先ず、金のETFの日足チャートから見てみましょう。


まだ1時間ほど取引時間が残っていますが、ETF価格は現在3.5%の大幅上昇です。極めて長い陽線(1)、そして出来高(2)は通常の3倍です。寄付きで一気に抵抗線(3)、50日移動平均線、そして200日移動平均線を突破し、とにかく買いが殺到です。

銀のETFの日足チャートに移りましょう。


金のETFと同様に大陽線(1)、そして出来高が突出しています(2)。現在の上げ幅は5.04%、200日移動平均線(赤)を突破しています。火曜のブログで書きましたが、ヘッジファンドは膨大な銀の空売りポジションを抱えていますから、今日の大幅上昇で、いよいよ本格的なショートスクイーズが始まった可能性があります。

ゼロヘッジに、こんなチャートが掲載されています。


金の先物1分足チャートです。左側のFOMCは昨日のFOMCが終了した時刻、そして右端の出来高が大きく飛び出ている部分は今朝の寄付きです。$497 mm notionalと記されていますが、これは寄付き早々に4億9700万ドルに相当する大きな買いが殺到したことを示します。

これだけ金と銀が目立った動きをしたのですから、マスコミも大きく取り上げた筈だと思いますが、実際は完全に無視されています。下はCNBCのサイトから取ったトップ・ニュースです。


Gold、Silverという単語が見当たりません。

そして、下はヤフー・ファイナンスから取ったものです。


イエレン議長の顔が見えますが、ここにもGold、Silverという言葉は出てきません。言い換えると、多くの人々がアクセスするサイトで金と銀が取り上げられなかったのですから、金と銀が大幅上昇したことを知っている人はごく少数ということになります。

しかし、何故こうも派手に金と銀が買われたのでしょうか?金銀の専門サイトKITCOは主な理由を二つあげています。
・テクニカル的要因: レジスタンスレベル突破となり、空売りの買い戻し、そして新規の買いが一斉に起きた。
・地政学的要因: 悪化するイラク情勢。資金の避難場所として金と銀が選ばれた。
どちらにしても、今朝寄付き早々に起きた4億9700万ドルの大きな買いが、今日の金の動きを決定しました。誰かが大きく買っている、というニュースはアッという間に広がり、金市場へ買い手が殺到です。

繰り返しになりますが、これだけ動いた金と銀ですが、人気金融サイトには完全に無視されています。こんな言葉を思い出しました。「もし誰もいないところで大きな木が倒れたら、倒れる音は本当にするの?」

(参照した記事:Who Just Bought Half A Billion Dollars Of Gold Futures?

Gold Soars to 9-Week High on Technical and Safe-Haven Buying, Weaker Greenback

コメント

lineの倍 さんのコメント…
ショートスクイーズについてよく理解できてないのですが、もしショートスクイーズが生じたなら、その終わりの目安は先物のショートポジションが通常状態にもどるときと考えてよいのでしょうか?それともショートポジションが解消されても市場参加者がアップトレンドを意識してロングポジションを増やすことでそれなりの期間(表現が微妙ですが・・・)強気相場が続くとかんがえるほうが自然でしょうか?
よろしくお願いします。
T Kamada さんの投稿…
lineの倍 さん
「強力な買いがあった」、「強力な売りがあった」、といった言葉と同様に、ショートスクイーズも曖昧な表現です。ですので、ここでショートスクイーズが始まり、ここで終了といったように測定するのは難しいです。
lineの倍 さんのコメント…
AGQ(銀レバレッジ)、ZSL(銀レバレッジショート)をみていると、こういう状況でも結構ZSLが買われています。株も商品も相場ですので売る人と買う人がい市場が成立するというのは解ります。片方だけだと値段が決まりませんからね。でもこういう時にZSLを買う人は相場が行き過ぎと考えてるんですかねえ?
lineの倍 さんのコメント…
kamadaさま
 今日は6月の第三金曜日です。先物の精算が行われると思うのですが、これは銀相場にどう影響するのでしょうか?
T Kamada さんの投稿…
はたしてどんな動きになるでしょうね。オプションや先物の期限切れになる日が荒れることもありますし、何も起きない場合もあります。特に銀は大きな空売りがありますから、どんな動きになるかが楽しみです。