大口取引の買いが目立つようになった金鉱株


長い陰線(1)が示すように、火曜の取引で金は2.29%の大幅下落となりました。この下げについて、ジェームズ・ターク氏(goldmoney.com)はこう語っています。

ここ2年間に渡って起きている現象だ。オプションが期限切れとなる月末は、必ずと言ってよいほど金と銀の価格が下がり、その結果多くのコールオプションがアウト・オブ・ザ・マネーで期限切れとなる。これらのコールオプションは金銀を扱う銀行や金融機関によって売られたものだ。今日はCOMEXのオプションの時間切れ、そして水曜と木曜にもオプションが期限切れとなる。これらの期限切れが終わってしまえば金と銀は上昇することだろう。
金の低迷で金鉱株も冴えない状態ですが、金鉱株についてターク氏はこう述べています。
金鉱株に疲れた投資家たちは、こんなに株価が安くなったにもかかわらず株を売却している。割安株を狙う投資家、たとえばジョージ・ソロス氏が金鉱株を買っていると聞いているが、それは全く不思議なことではないと思う。
金鉱株の月足チャートを、いくつか見てみましょう。入れた指標は、大口取引状況を示すバランス・オブ・パワーです。


Barrick Gold Corporation (ABX)

株価は安値圏で横ばいです。円で囲いましたが、最近は大口の売りを示す赤い線は無くなり、大口の買いを示す緑の線が目立つようになりました。


Newmont Mining Corporation (NEM)

赤も緑も無く際立った大口取引はありません。2011年を見てください。ゼロラインより下に伸びている灰色の線が多く、これは大口の売りが買いより多いことを示します。最近は灰色の線はゼロより上ですから、大口の買いの方が優勢です。


Eldorado Gold Corp. (EGO)

株価はサポートレベルのテスト中です。緑の線が示すように、最近は大口の買いが目立ちます。緑がたった一本だけならあまり意味は無いですが、上のように連続して何本も現れているのは、この株が買い集められていることを示します。もちろん、大口取引を利用する機関投資家もタイミングを間違うことはありますから、緑=買いシグナルと断定することはできません。

まだまだ多数の金鉱株がありますが、金鉱株に投資しているETF、Market Vectors Gold Miners (GDX)を最後に見てみましょう。


下げ止まった、と言えるようなチャート・パターンではありませんが、最近目立つのは大口の買い注文です。割安株を狙う投資家たちが、金鉱株の買いを始めたようです。

(参照した記事:James Turk - The Gold & Silver Plunge & History In The Making)

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