たった一日で84%の上昇、ワシントンの政治家は大儲け??

Spherix Incorporated (SPEX)という聞いたことがない銘柄が80%を超える大上昇です。
資料:ヤフー・ファイナンス
なぜこうも上げているのだろう、とニュースを調べてみると、特許改革法案が取り下げになったというのが買い材料になったと説明されていました。なぜそれが買い材料なのかはよく分かりませんが、下がSpherix Incorporatedの日足チャートです。

長い陽線(1)、そして出来高(2)は通常の50倍と特大です。興味深いのは、大口取引状況を示すバランス・オブ・パワー (3)です。この指標はドン・ウォーデン氏によって開発され、緑は大口の買い、そして赤い線は大口の売りが多いことを示しています。見てのとおり、大口取引の買い注文が現れたのは今日が初めてではありません。既に2週間ほど前から大口の買い注文が顕著になり、最近買っていた人たちは、極めてラッキーなタイミングで買えたことになります。

特許改革法案が取り下げになる、ということを知っていたのは、これに関与していた米議会の議員です。内部情報に精通していた議員たちが、事前にこの株を買いあさったのだろう、と勘ぐる人も多いことでしょう。政治家が内部情報を使って一儲けするなど犯罪だ、と思われるかもしれませんが、こういう状況があります。

2011年、CBSの「60 Minutes」という番組で、米議会の議員は内部情報を使って株を売買しても犯罪にならない、ということが報道されました。インサイダー取引は、もちろん違法行為なのですが、議員にはこの法律が適用されません。番組を見た人々は憤り、番組が放映された数ヶ月後に議会は新法案を可決し、議員にも一般市民と同様な法律が適用されることになり、一先ず一件落着となりました。

しかし2013年、また状況が変わってしまったのです。引き続き、議員たちの内部情報を使っての取引は違法なのですが、取引が違法であるかを確かめるためには、議員たちは自分たちが行った株の売買を公表する必要があります。2013年に議会が決定したことは、議員たちに義務付けられていた株の売買公表を無効にしたのです。

ということで、米議会の議員たちは好きな株を以前のように自由に売買することがまたできるようになりました。たとえ内部情報に基づく売買であったとしても、売買の報告をする義務が無くなったのですから、法律違反があったかどうかは誰にも分かりません。

なぜ、議員たちは株の売買報告をする義務が無くなったのでしょうか?理由は、そのような情報を公表することは、米国の安全保障が脅かされる可能性があるからだそうです。全く呆れた理由です。

(その後株価は更に上昇し、Spherix Incorporatedは現在+100%です。)




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