上放れ?それとも下放れ?注目される金

ブレイクアウトを狙うトレーダーたちの間で金が話題になっています。下は金価格に連動するETF、SPDR Gold Trustの日足チャートです。

見てのとおり、三角形内での動きが続き、トレーダーたちはブレイクアウトに期待しています。三角形の高さを使って計算すると、もし上放れの場合の目標値は131ドル、下放れた場合は118ドルが目標値になります。もちろん、両方の期待は裏切られ、もうしばらく横ばいが続くことも考えられます。しかし、これだけ目立つ三角形が形成されている訳ですから、ブレイクアウトを合図に多数のトレーダーが参戦して来ることでしょう。

実際に人数を数えた訳ではないので確定的なことは言えませんが、最近の報道を振り返ると、金の下放れを期待するトレーダーが多いように思われます。先ず、大きなインパクトを与えたと思われるのは、先日のブログで紹介したこのヘッドラインです。
Gold is a buy under $1,000 an ounce; here's why it could get there: Jim Rogers(ジム・ロジャーズ: 金は1オンス1000ドルを割ったら買いだ。) 注: 金曜の終値は1291ドル
記事を読んでみると分かりますが、ロジャーズ氏は金は1000ドルを割ると予想したのではなく、もし半値戻しが起きると金は1000ドルを割ることになる、と言っただけです。現に氏は、「私は短期的な売買タイミングをつかむのは下手だ」、とも語っています。しかし大投資家ロジャーズ氏の言葉ということで、多くの人たちは1000ドル割れを待っていることでしょう。

バンク・オブ・アメリカ、そしてUBSのアナリストも金に対して弱気な見方です。
米国とヨーロッパ経済が上向きになってきた。特に、米国は金利の上昇が予想され、更に最近強くなってきたドルは金価格に悪影響だ。金は800ドル~1000ドルに下落することだろう。
ネッド・デイビス社のレポートを調べてみると、金のETF、SPDR Gold Trustの評価は5段階中の3ですから、積極的な投資対象にはなりません。ということで、金の上放れを予期している人は少ないように思われます。

金のアナリストとして知られるラリー・エーデルソン氏は、金の大幅上昇を予想しています。理由は戦争の周期です。最近のウクライナ、それにアジアでは日本対中国、更に北朝鮮対韓国の情勢で分かるように、戦争の起きる可能性が上昇しています。単なる戦争不安ではなく、実際に武力が行使されることで、金価格は大幅に上昇するだろうという嫌な予想です。

皆さんは金は更に下げると思いますか、それとも、これからは本格的な上げ相場に転換すると思いますか?今週は金の動きに注目です。


(参照した記事:The latest action in gold, silver, and more!

Is Now The Time To Buy Gold?)

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