バンク・オブ・アメリカ: 今年の夏は株式市場が大上昇となる!

いよいよ夏の相場が始まります。月曜はメモリアル・デーで休日となり、この週末から米国は夏休みがスタートです。メモリアル・デーの週末と言えば、レース・ファン待望のインディ500があります。私はレースには全く詳しくありませんが、爆音を伴って超高速で疾走する車には一種の魅力を感じます。


さて、夏の相場は退屈だと言われますが、今年の夏はどんなマーケット展開となるのでしょうか?バンク・オブ・アメリカ・メリル・リンチのマイケル・ハートネット氏はこう述べています。

56%の世界の金利は0%であり、市場には中央銀行が注入した1兆8000億ドルの流動資産がある。そして5650億ドルに相当する浮動株が市場から無くなることを考えると、株や債券は大幅下落になるのではなく、その反対の大幅上昇になる可能性がある。
正に楽観的な見方ですが、ハートネット氏は秋の相場に警戒しています。
おそらく秋頃になると思うが、米国の失業率が注意すべきレベルまで下がるとゼロ金利政策が終わり、株やクレジット市場は大きな厳しい調整となることだろう。
繰り返しになりますが、休暇を取る人が多いですから、夏のマーケットは退屈になりがちです。しかし、「退屈なマーケットで空売りをしてはいけない」、という相場の格言もあります。マーク・ハルバート氏(ハルバート・ファイナンシャル・ダイジェスト)は、こんな結果を公表しています。
多くのトレーダーたちは、ボラティリティ指数(VIX)をこう解釈している。「マーケットが退屈な時はボラティリティ指数は低く、これはマーケットの下げが近いことを表す。その反対に、高い指数の数値はマーケットの上昇が近いことを示す。」 もしこの見方が正しいのなら、トレーダーたちは株を空売るべきだ。(現在のボラティリティ指数は52週間ぶりの低数値) さっそく調べてみた。
下が調査結果です。

先ず、ボラティリティ指数の歴史的中央値は18.38です。青い線より上は、ボラティリティ指数が18.38を超えている場合、そして下半分は指数が18.38未満の場合です。1は1ヶ月後、2は3ヶ月後、3は6ヶ月後、そして4は12ヶ月後の株式市場の成績です。たとえば、6ヶ月後の成績は+2.64%と+2.70%で分かるように、全体的に言えることは両方の成績に大した違いはありません。更に気がつくことは、伸び率がマイナスになっているところが一つも無く全てがプラスです。このデータだけで判断すると、退屈なマーケットで空売ってはいけないというのは事実ですが、退屈でないマーケットでも空売ってはいけないということも事実です。

実は、トレーダーたちが集まってボラティリティ指数の話をすると、大喧嘩になることがあります。上の表で分かるように、ボラティリティ指数の数値に関係なく、マーケットは最終的に上昇しています。しかし、この指数の信奉者はこう主張します。
ボラティリティ指数は、20以下なら売られすぎ、80以上なら買われすぎといったストキャスティクスのような指標とは違う。そもそも、ボラティリティ指数の数字自体には意味は無い。重要なことは数値を過去と比較して、現在の数値が高すぎるのか、それとも低すぎるのかを判断することだ。
下は一例です。


ボラティリティ指数にボリンジャーバンドを入れたものです(日足)。注目は円で囲った部分です。ローソク足が上限バンドを突破している部分はボラティリティが高すぎると判断し、これは買いシグナルです。反対に指数が下限バンドを割っているいる場合はボラティリティが低すぎると判断し、これは売りシグナルです。


赤い線はS&P500指数です。バンドの上限突破で買って成功した場合もありますが失敗もあります。特に、下限割れという現象はほとんど起きていないので、4月の売りチャンスを逃しています。さて現在の位置を見てください。ローソク足は下限を割り売りシグナルが発せられています。連休明けのマーケットは下げとなるでしょうか?


(参照した記事:ANALYST: Beware The Summer Market Melt-Up

Should you sell short a dull stock market this summer?)

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