買われる米国債、利回りは7ヶ月ぶりの低レベル

チャート:BESPOKE Investment Group
国債が好調です。赤い線は長期米国債を示し、今年ここまでの成績は+9.58%となり、S&P500指数(大型株指数)の+3.43%を大きく上回っています。国債価格が上昇すると利回りが下がる訳ですが、下のチャートは米10年国債の利回りです。


現在の利回りは2.6%を割り、7ヶ月ぶりの低レベルに下落しています。しかし、何かヘンではないでしょうか?サム・ロー氏(ビジネス・インサイダー)は、こんなことを指摘しています。
今朝発表された生産者物価指数は予想を上回る数値だった。インフレが予想以上に速く進んでいるにもかかわらず国債が買われ、利回りは最近7ヶ月で最低のレベルに下がった。
たしかに、よく分からない状況です。一般的に言われていることは「米国債を避けろ」です。量的緩和が年内に終了することが予想され、もし連銀が国債を買わなくなったら、いったい誰が積極的に米国債を買うのでしょうか?

デイブ・ラッツ氏(Stifel Nicolaus)は、米国債が買われ利回りが低下している理由を4つ挙げています。
1、米国債の利回りはドイツ国債の利回りに追従して下げている。ドイツ連邦銀行は態度を一変させて、ヨーロッパ中央銀行が提唱する景気刺激策を全面的に来月支持する可能性がある。
2、日本の年金ファンドが買っている。利回りが下がったとは言え、米国債の利回りは日本の国債利回りより高い。
3、人民元を下げることを目的に、中国が米国債を買っている。
4、あまりにも多くの投資家、投機家が国債の空売りに傾き、踏み上げが起きている。
ということで、ラッツ氏は米国株式市場の大幅調整を警戒する資金が株から国債へ避難している、という見方は国債買いの理由には含めていません。


(参照した記事:Treasuries Keep Rallying

Four Reasons Why Traders Are Piling Into Bonds Again)

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