今こそロシア株を買え!?

米国、ウクライナ情勢の改善なければ追加制裁とロシアに警告(ロイター)
オバマ米大統領:対ロシア制裁強化、欧州に支持要請(ブルームバーグ)
そして、S&Pもロシア制裁に協力です。
ロシアを「BBB-」に格下げ、危機でジャンク目前-S&P
4月25日(ブルームバーグ):米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は25日、ロシアのソブリン格付けを投資適格級としては最低の「BBB-」に引き下げたと発表した。(略)S&Pは発表文で「ロシアとウクライナの間の地政学的緊張で、海外および国内の資本がロシア経済からさらに大量に流出し、これによって既に弱まりつつある成長見通しが一段と悪化する可能性がある」と分析した。
それでは質問です。間違った質問のように聞こえるかもしれませんが、私たちはロシア株を買うべきでしょうか?「人の行く裏に道あり花の山」、という相場の格言に従うのなら、今こそロシア株の投資を開始するべきではないでしょうか?下は、ロシア株のETFの日足チャートです。


金曜の取り引き終了まであと2時間を残し、ほぼ3%の大幅な下げです。さすがにS&Pによる格下げが効いています。

ローソク足の下に入れた指標は、ウォーデン社によって考案された「バランス・オブ・パワー(BOP)」です。2月に、この指標について少し書きましたが、もう一度簡単に説明します。
バランス・オブ・パワーは近代株式市場で役立つユニークな指標だ。この指標を利用することで、大口取引の状況を把握することができる。-- マーサ・ストーク氏(TECHNITRADER)
グリーンの部分は、大口取引の買いが目立って多い部分です。赤はその反対に、大口取引の売りが目立って多いことを示しています。灰色はニュートラルですが、線がゼロより上にある場合は大口の買いがやや優勢、そしてゼロより下なら大口の売りがやや優勢になります。

見てのとおり、ロシア株のETFは下げ基調ですから、トレンドに従って投資するなら現時点では買えません。しかし注目は円内です。最近目立つのは大口買いを示すグリーンであり、今日は格下げニュースにもかかわらずグリーンの線が出現しています。

もちろん、バランス・オブ・パワーがグリーンだから買え、と言われてもそう簡単に買う気にはなれません。二日ほど前になりますが、マーク・ハルバート氏(ハルバート・ファイナンシャル・ダイジェスト)は、こんなことを書いています。
あなたは本当の逆張り投資家だろうか?それを確かめるのは簡単だ。この質問に答えてほしい。「あなたはロシア株、アルゼンチン株、またはギリシャ株に投資できるだろうか?」
ハルバート氏は、多くの投資家たちに嫌われているこの3国に投資している一人として、メベイン・ファーバー氏(カンブリア・インベストメント)を挙げています。
ファーバー氏がこれらの国々に注目している理由はシラー株価収益率だ。(シラー株価収益率:ノーベル経済学賞を受賞したシラー教授が考案)この株価収益率を使って世界の株式市場を見てみると、最も割高なのは29.2倍のデンマーク、そして米国はその数値に近い25.4倍になる。反対に最も割安なのは4.3倍のギリシャ、6.3倍のアルゼンチン、そして6.5倍のロシアだ。
割安だと言われても、割安な株は更に下がる傾向がありますから、やはりロシア株には中々手が出ません。ハルバート氏は、こんなことを指摘しています。
頭に入れておいてほしいことは、割安な低迷しているロシアやギリシャの株に投資するということは、皆が思っているほど悪いアイデアではない。これらの国々は悲観的な材料で溢れているから、アナリストたちは成長など期待していない。言い換えれば、最初からハードルは極めて低いのだから、少しでも良いニュースが出てくれば株価は簡単に上がることだろう。米国の場合はその反対だ。アナリストの期待は高いから、少しでも予想を外すようなことになれば株は売られてしまう。
ということで今週末は、もう少しロシア株を調べてみようと思っています。


(参照した記事:米国、ウクライナ情勢の改善なければ追加制裁とロシアに警告

オバマ米大統領:対ロシア制裁強化、欧州に支持要請

ロシアを「BBB-」に格下げ、危機でジャンク目前-S&P

Only a hardcore contrarian would buy these ETFs)

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