2014年3月25日火曜日

企業は長期失業者を積極的に採用するべきだ??

米国の長期失業者に関するこんな話があります。
今日、アメリカには一千万人の失業者が存在し、その約3分の1に相当する人々の失業期間は6ヶ月を超えている。1年を超える長期失業者数は260万人だ。

問題は、失業期間が長くなってしまうと次の職を得ることが極めて難しくなってしまうことです。
・ 失業期間が5週間未満の場合: 翌月に仕事が見つかる可能性は31%
・ 失業期間が27週間の場合: 翌月に仕事が見つかる可能性は12%
・ 失業期間が1年を超える場合: 翌月に仕事が見つかる可能性は9%
1年ほど前、ノースイースタン大学はこんな実験をしています。

求人している600の会社に4800の履歴書を送付した。分かったことは、たとえ同業種の職歴があったとしても、失業期間が6ヶ月を超えていると、面接試験に呼ばれる可能性は低い。企業は長期失業者よりも、現在他業種で働く人を採用する可能性の方が高い。
とうぜん疑問になることは、たとえ経験があったとしても、企業はなぜ長期失業者を避けるのでしょうか?

2012年の7月に職を失ったロビン・スワーリングさんの話:
失業したその日から職探しを直ぐに始めました。1年が経っても職は見つかりません。面接に行く度に感じることは、「この人は何故こんなに長く失業しているのだろうか?」、と不審に思う面接官たちの態度です。
オースチン・ニコラスさん(アーバン・インスティテュート)の話:
面接官がどんな事を実際に思っているかは分かりませんが、「長期失業=その人に何か問題が有る」、と判断される傾向があります。言い換えると、長期失業者は労働力の価値が低いと最初から結論され、就職に大きな不利な条件となっています。
デイビッド・ディサルボさん(科学、テクノロジー関連の記者)の話:
今日のテクノロジーは急ピッチに変化します。長期失業者は第一線から遠ざかっていた訳ですから、新しい技術を習得する必要があります。会社側から見れば、それは訓練費と時間がかかることを意味しますから、これが不採用の一因になっていることでしょう。
オバマ大統領は1月、長期失業者を採用するように大手企業に協力を要請しています。
(CNN) オバマ米大統領はCNNの番組「ザ・リード」で単独インタビューに応じ、米大手企業が長期失業者の雇用増大に向けた対策への協力を表明したと語った。同番組のアンカー、ジェイク・タッパーとのインタビューでオバマ大統領は、「まず出発点として、ウォルマート、アップル、フォードなどの米大手50社を含む300社を集め、ベストプラクティスを確立しようと表明した」と説明。
では、なぜ企業は長期失業者を採用するべきでしょうか?ジョーディー・グリーンストーン・ミラーさん(ビジネス・タレント・グループのCEO)は、次の三点を挙げています。
1、職に復帰する人たちから、会社は新しいエネルギー、新鮮な視野、そして忠誠心を得ることができる。
2、会社に欠けているトップクラスの有能な人材を、長期失業者の中から見つけることができる。
3番めは長期失業とは少し違いますが、こんな例が紹介されています。
専門技術を持つ独立したプロフェッショナルは会社に大きなプラスとなる。独立して開業しているコンサルタントに仕事を頼んだ。何故なら、彼には実践で培われた広い知識が有るからだ。会社勤めをする気は無かった彼だが、数ヶ月後、セールス部門の責任者として彼を正式に社員として雇うことができた。

(参照した記事: The Numbers That Worry Me

Why would you hire the long-term unemployed? Why not?

Why I Hire the Unemployed

米大統領、失業対策で大手企業に協力要請 CNNインタビュー

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