マーケットは天井の形成中、それとも心配無用?

米国の大型株指数、S&P500の日足チャートです。


20日、50日、そして200日移動平均線は上昇していますから、トレンドは明らかな上げ基調です。次に、多くの人たちが指摘している心配材料を見てみましょう。



金曜、S&P500指数は抵抗線を突破することができず、ほぼ安値で終了となりました。1,2で示しましたが、ひょっとすると二番天井の可能性があります。3はRSI(相対力指数)です。既に下げが始まりダイバージェンスが起きている状態ですから、売り手に力が入りそうです。

現状は前回の様子に似ています。


Aで分かるように、S&P500指数はレジスタンスラインを越えることができず、RSIにはダイバージェンスが起きていました(B)。結局5.8%ほどの下げ(調整)となりました(C)。もし今回も前回と同様な幅の調整となると、指数は1775付近まで下げることになります。

では、ここが天井となり、マーケットはベアマーケット入りとなるでしょうか?下は、相場の健康度を判断するために使われている指標の一つ、NYSE(ニューヨーク証券取引所)騰落ラインの週足チャートです。
騰落ライン:ニューヨーク証券取引所に上場されている銘柄のうち、その日に上昇した銘柄と下落した銘柄の差を累積したもの。

強い上昇が続いています。(青い線は30週移動平均線) これを見る限り、もしここでS&P500指数が下げたとしても、それは単なる一時的な調整で終わりそうです。

下は、前回の下げ相場入りとなった時の様子です。


先ず、騰落ラインの移動平均線割れ(1)が警報になります。その次の警報は2の部分です。騰落ラインは移動平均線の上に戻りましたが、直ぐにまた移動平均線を割っています。決定的なのは、下降が明らかになった移動平均線(3)です。S&P500指数を重ねてみましょう。


赤がS&P500指数になります。騰落ライン、そして移動平均線が下降する状況ではS&P500指数も下げています。指摘したいのはダイバージェンスです。


1、2を見てください。S&P500は上げていますが(1)、騰落ライン(2)は既に下降し、警報となるダイバージェンスが起きています。

2000年のピークの時は大きなダイバージェンスが起きていました。


繰り返しになりますが、騰落ラインで判断する限り、現在のマーケットが天井を形成している可能性はありません。ということで、現時点での心配事は一時的な調整です。

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