2014年3月14日金曜日

外国人による本格的な米国債売りが始まった!?

チャート:zerohedge.com
下に伸びる長い赤い線が目立ちますが、これは外国人によって売られた米国債の金額を表わしています。データは連邦準備銀行から毎週発表され、今回3月12日の週の売却高は1000億ドルを超える史上最高の額です。

1045億ドルという膨大な額の米国債が外国人によって売られた。この売却高は史上最高であり、今までの最高記録324億ドルを大幅に上回る。3月12日の週を振り返ると、米雇用統計、中国からの弱い経済指標、そしてエスカレートするウクライナ、クリミア情勢を主な出来事として挙げることができる。-- ソシエテ・ジェネラル
外国人による売りということは分かりますが、この週刊レポートには、誰が売ったという具体的なことは公表されていません。しかし、思い出すのはこのニュースです。
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そしてロシアからの反応はこれです。
プーチン大統領のアドバイザーから米国へ警告: もしアメリカが我々に制裁を加えるなら、我々は米国債を投げ売りドルを捨てる準備がある。
とうぜん憶測ですが、ロシアはさっそく米国債を売り始めたのかもしれません。

ドルも売られています。下はドル指数に連動するETFの週足チャートです。


サポートライン(赤い線)を割り、2011年10月の安値(青い線)が試されそうな様相です。

記録的な額の米国債が売られ、そしてドル安が進んでいる状況ですが、米国株式市場は好調です。

S&P500指数(週足)
米国債とドルは買えないが米株は別だ、といった様相ですが、何故こんなことになったのでしょうか?ラリー・エーデルソン氏(投資アドバイザー)は、こう説明しています。
もちろん途中で調整はあるが、長期的に見た場合、米株は更に大幅上昇となるだろう。なぜなら、ヨーロッパの経済状況は米国より悪く、米国の金融政策は国債市場から資金を株へ移動させる結果になるためだ。
考えてみれば直ぐに分かることだが、赤字だらけの米政府より米国企業の方がずっと健全であり安全だ。それに、優良株に投資すれば配当だけでなく、場合によってはロイヤリティを受け取ることができる。現在の株高は、信用できない米国債を売った資金が米株に流れているためだ。言い換えれば、資金の避難場所として米株が選ばれたのだ。
繰り返しになるが、相変わらず惨憺たるヨーロッパの経済、最近ではウクライナ情勢が米株に資金を向かわせる結果になっている。カン違いしてほしくないことは、投資家は米国の強い経済回復に期待している訳ではない。米株は資金の避難場所として単に選ばれただけだ。もちろん一直線に上昇はしないが、米株は更に大きく上がる。しかし、それよりも大きく上昇するのは商品市場になるだろう。

(参照した記事:Foreigners Sell A Record Amount, Over $100 Billion, Of Treasurys Held By The Fed In Past Week

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