米国株式市場: 上げ相場はあと10年続く!?

「米国の株式市場は行き過ぎだ、ここが天井だ」、ということを最近よく聞くようになりました。報道によると、平均的な上げ相場の長さは165週間で、現在の上げ相場は既に260週間を超えているそうですから、天井の心配をするのは当然かもしれません。それ以外の不安材料として、マーケット・ウォッチには、次の7つが挙げられています。
1、個人投資家たちの資金が米株のミューチュアル・ファンドに大きく流入し始めた。 
2、インベスターズ・インテリジェンスの調べによると、弱気論者数が20%以下という、きわめて低い数値に落ち込んでいる。(1987年の暴落前と同様な数値) 
3、ボラティリティ指数、プット/コール・レシオで分かるように、投資家たちは、かなり楽観的になっている。 
4、ファンダメンタルズが無視されている。最近の好例は、「悪い経済指標は全て大雪が悪い」、の一言で片付けられている。 
5、投資家たちは、2008年の株暴落を忘れてしまっている。


6、ここ3年間のナスダック総合指数の上げ方が、あまりにも急すぎる。
7、投資家たちの買い方が、かなり感情的になっている。まるで、上がっているものなら何でも買い対象、といった様相だ。
大衆と違った考え方を勧めるライアン・デトリック氏(シェイファーズ・インベストメント・リサーチ)は、こんなことを語っています。

上のチャートは、1910年から現在までの、ダウ工業株30種平均の10年リターン(成長)を年率に換算したものだ。これを見て言えることは、米国の上げ相場は、まだ10年以上続く可能性がある。もちろん、途中で調整することはあるだろうが、全体的な流れは上げ方向だ。
現在のダウ工業株30種平均の10年リターンの年率は5%であり、やっと平均値(黄色の線)に達したところだ。ブルマーケットが始まってから既に5年もの月日が流れた、と報道されているが、上のチャートをよく見てほしい。緑色の部分が上げ相場になるが、継続期間は15年、20年、25年、とそれぞれ長期間に渡っている。言い換えると、上げ相場が終わるのは継続期間が15年から20年に達してからであり、更に10年リターンの年率が約15%に達してからだ。
上記したように、個人投資家たちの資金が株のミューチュアル・ファンドへ大きく流入し始めた、とマーケット・ウォッチは指摘していますが、デトリック氏はこんなチャートをブログ上で紹介しています。


黒い線はS&P500指数、赤い線は米株のファンドへの資金の流入と流出が示されています。言うまでもなく、ゼロより上の赤い線は資金の流入、ゼロより下は流出です。デトリック氏は、こう書いています。
米株ファンドへの資金の流入が、最近やっとプラスになった。逆張り的な見方という立場から考えると、これは買い材料だ。なぜなら、このチャートには個人投資家のマーケットに対する不信感が相変わらず示されている。

(参照した記事:My Favorite Bullish Chart

Why This Bull Market Could Last Another 15 Years

7 signs we’re near a market top, and what to do now

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