アルゼンチン・ショックですが、このアルゼンチン株を見ています

Grupo Financiero Galicia SAというアルゼンチンの金融サービス会社があります。ナスダックにも上場されているので、米国の投資家たちも簡単に買うことのできる銘柄です。金曜の終値で計算した場合、時価総額は12億6000万ドルですから、規模としては小型株に属します。

この銘柄に目がとまった理由は、StarMine(リサーチ会社)から発表された、この得点です。


Very Bullishという、とても強気な10という最高得点です。もちろん、StarMineも数多く存在するリサーチ会社の一つであり、得点10の株を買ったら儲かるという保証はありません。

ZACKS社のアナリストはこう語っています。
Grupo Financiero Galicia SAを注目リストに入れておくことを勧める。大きな理由は、一株利益の伸びだ。ここ数年間を振り返ってみると、Grupo Financiero Galicia SAの一株利益は、アナリストたちの予想をいつも上回っている。
ヤフー・ファイナンスで、もう少し調べてみました。

金曜の終値: 10ドル17セント

ヤフー・ファイナンスから 

1、保有する現金総額: 26億7000万ドル

2、一株当たりに換算した現金保有額: 21ドル48セント(金曜の終値以下です)

3、総負債額: 3億5158万ドル(現在保有する現金で全額を簡単に払うことができます)

4、一株当たりの純資産額: 11ドル88セント(金曜の終値以下です)

このバランスシートだけで考えると、現在の株価は明らかに割安です。それなら、なぜ投資家たちは積極的に買わないのでしょうか。ご察しのとおり、理由は「アルゼンチン・ショック」です。

小笠原 誠治氏(経済コラムニスト)は、こう書いています。
アルゼンチンのペソ暴落が世界経済に波紋を投げかけています。(略)では、何故、ここにきてアルゼンチンのペソは暴落したのか?それは、これまでアルゼンチン・ペソを買い支えてきた中央銀行が、買い支えを断念したからなのです。もっとも、その背景には、アルゼンチン・ペソが割高であるという認識が蔓延していたということがあるからなのですが、(略)
アルゼンチン・ペソは何故割高だと言えるのでしょうか?ペソの価値が市場のメカニズムを反映して自由に決まるものであれば、何時までも割高な状態など続く筈はないのですが、変動相場制とは名ばかりで、実際は国・中央銀行が介入によって公定レートを操作しているからなのです。(略)それに、アルゼンチンは近年再びインフレ率が相当高くなっており、そうして通貨の購買力が落ちるペースにペソの公定レートが見合ったものとなっていないのです。
なるほど、これではGrupo Financiero Galicia SAだけに限らず、アルゼンチン株の全体に対して消極的な姿勢になってしまいます。

下は、Grupo Financiero Galicia SAの日足チャートです。


株価は13ドルから7ドル台に下がったところで一転し、最近(1)下降するトレンドラインを突破しています。見てのとおり、その後は横ばい状態ですから、このパターンから引き出せるトレードは二つあります。
・ レジスタンスライン(2)の突破で買い。(ターゲットは11月の高値13ドルです。)
・ サポートライン(3)割れで空売り。(目標は下降するトレンドラインです。)
ということで、この株に来週は注目してみようと思っています。



(参照した記事:Why You Need to Pay Attention to Grupo Financiero (GGAL) Stock?

前進の兆候かもしないアルゼンチン・ショック

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