更に太ったアメリカ人

My 600-lb Lifeというテレビ番組があります。600-lbは600ポンドですから、キロに直すと約272キロです。

写真:tlc.com(My 600-lb Lifeに出演した女性)
毎週違った人が登場するドキュメンタリー番組ですが、番組はこう構成されています。

番組前半: 超肥満が生活に及ぼす悪影響の放映

あまりにも太っているため、超肥満の人々は自分の力でベッドから起き上がることができません。とうぜんシャワーを浴びることなど不可能ですから、家族の一員にベッドの上で体を濡れたタオルで拭いてもらいます。トイレに行くこともできませんから、これも家族に面倒をみてもらいます。とにかく自分では何もできない状態ですから、家族が唯一の頼りです。

番組後半: 減量と生活スタイルの改善

超肥満の主人公は、このままではダメだ、ということに本当に目覚め、専門医の助けを求めます。最終的に胃バイパス手術を受けるのですが、医師は直ぐに手術をしません。先ず、医師が超肥満の患者に命じることは、ダイエットによる5キロから10キロほどの減量です。要するに医師は、本気で減量を考え、そして生活スタイルを変える決心のある患者だけに胃バイパス手術をします。

番組は、全てがハッピー・エンドではありません。ある人は、以前の悪い食生活に戻ってしまいます。場合によっては、最悪の結果である「死」ということもあります。超肥満という極端な例を扱った番組ですが、肥満がもたらす弊害が鮮明に描かれています。

米国の肥満問題で叩かれたのは、マクドナルドのようなファストフード・レストランです。「太ったのは私の責任ではない。悪いのは高カロリーなファストフードだ!」、ということでファストフード・レストランはメニューの改善を求められました。今日マクドナルドへ行けば分かることですが、メニューにはフルーツやサラダなどが加わり、低カロリーの食事も可能になりました。もちろん、競争相手である他社も同様な低カロリーメニューを揃えましたから、誰でもファストフード・レストランで低カロリーの食事をすることができます。

今日、ギャラップ社はこんな事を発表しています。
2013年、米国の大人の肥満者数は27.1%に達し、統計史上最高の数値に達した。(2012年は26.2%だった。)
下がグラフです。

データ:ギャラップ社
肥満者と、正常な体重の人たちの割合が示されています。1はBMI指数(肥満度指数)が18.5から25未満の体重が正常な人たち(普通体重)、2はBMI指数が25から30未満の体重過剰者(肥満1度)、3はBMIが30以上の肥満者(肥満2度以上)です。

上の発表を、正確に言い換えるとこうなります。
2013年、米国の大人で肥満2度以上の人たちの数は全体の27.1%に達し、統計史上最高の数値に達した。(2012年は26.2%だった。)
2012年、普通体重の人たちは35.9%、2013年は35.2%に減りました。肥満度1と2度以上を合計すると、2012年の肥満者は62.3%、そして2013年は62.8%に増えています。

ファストフード・レストランはメニューの改善をしていますから、「体重が増えたのは私のせいではない。悪いのはマクドナルドだ!」、という言い訳はもはやできません。では、どんな言い訳が主流になるのでしょうか。「私は減量の努力をしています。しかし、なかなか体重は減りません。悪いのは遺伝子です。遺伝なのですから、私にはどうすることもできません。」


(参照した記事:U.S. Obesity Rate Ticks Up to 27.1% in 2013

My 600-lb Life

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