相場は相場に聞け

経済やマーケットの予想を聞くのは時間の無駄だ。他人の意見を聞くことで、肝心なあなたの視野がぼやけてしまう。-- ウォーレン・バフェット(著名投資家)
では、誰の意見を聞くべきだろうか?実行するのは中々難しいが、正解はこの格言だと思う。
相場は相場に聞け
自分が下した判断だからといって、これにこだわり過ぎ、あるいは意地をはっていては、大きな痛手を受けることになりかねない。相場のゆくえは、相場だけが知っている。ここは、素直に相場に従うべきだという教えである。(日本証券業協会の相場格言集から抜粋)

マーケット終了まで2時間ほどあるが、S&P500指数はレジスタンスラインを突破し、とうとう高値が更新された。単純な見方をすれば、高値更新は力のある証拠なのだから素直に買えば良い訳だが、今回ばかりはそう簡単に買い出動する気になれない人たちが多いようだ。

上げ相場が始まったのは2009年の3月だから、既に5年の月日が経過している。ブルマーケットの平均寿命が3.8年間であることを考えると、現在の上げ相場は高齢であり、ここでの積極的な買いには積極的になれない。

しかし、こういうデータもある。

データ:Bespoke Investment
1928年以来、最も期間の長った上げ相場のトップ10だ。現在の上げ相場(灰色の部分)は歴代7位になり、この上げ相場が始まってから1813日(一番右側の数字)が過ぎている。最も長かった上げ相場は1987年12月4日~2000年3月24日になり、総日数は4494日、この間にS&P500指数は582.15%の上昇となった(右から2番めの数字)。たしかに現在の上げ相場は平均寿命を超える長さだが、史上最高のブルマーケットには、ほど遠く及ばない。
米国株式市場は、ブルマーケットの終わりに近づいているが、この上げ相場は誰もが予想していなかった信じられないレベルに達するまで終わることはない。株は、まだまだ上がる。-- リチャード・ラッセル氏(ダウ・セオリー・レターズ)
現在のマーケットから、どんなことを読み取ることができるだろうか。先ず、マクレラン・オシレーターから見てみよう。


現在の数値は139.62だから、マーケットの買われすぎを示す150未満だ。しかし、買いのタイミングは一時的な売られすぎとなるマイナス150割れが目安だから、現在のレベルは買いのタイミングから大きく離れている。言い換えると、短期的には、そろそろ利食いの売りや空売りに注意するべきだ。

次に、騰落ラインの長期チャートを見てみよう。


黒い線: 騰落ライン
赤い線: 30週移動平均線

1で分かるように、下げ相場では騰落ラインと移動平均線の両方が下降状態になる。現在のブルマーケットは、たしかに平均寿命以上の長さだが、2の矢印で分かるように、騰落ラインと移動平均線は上昇しブルマーケットは健在だ。言い換えると、騰落ラインを見る限り、現時点での積極的な空売りは勧めることができない。繰り返しになるが、現在のマクレラン・オシレーターが買われすぎレベルに近い状態だから、試しに少し空売りを考慮している人は多いことだろう。

「相場は相場に聞け」、はたしかに名言だと思う。バフェット氏のような賢い大投資家も存在するが、相場のことを一番よく知っているのは相場自身であり、誰も相場の行方を100%確実に予測することはできない。

今朝のブログで、ジョシュア・ブラウン氏(投資アドバイザー)は、マーケットの予想ができない25人を挙げている。その中から8人だけ見てみよう。
1、ヘッジファンド・マネージャー
2、ウォール街の投資ストラテジスト
3、テクニカル・アナリスト
4、デイトレーダー/スイングトレーダー
5、占星術師
6、著名経済学者
7、私
8、あなた

(参照した記事:相場は相場に聞け

Longest and Strongest Bull Markets

People who cannot accurately forecast markets

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