ついに動き始めた穀物市場: 深刻なカリフォルニア州の水不足

先日、音輪さんもブログで書いておられましたが、穀物市場がいよいよ注目され始めました。下は穀物に投資しているETF、PowerShares DB Agriculture (DBA)の日足チャートです。


急上昇なので、既に2倍、3倍になったように見えますが、1月22日の安値から今日現在までの上げは8.06%です。

下はダウ工業株30種平均の日足チャートです。



最近の安値(①、2月5日)から今日現在までは+4.56%です。しかし、1月22日(2)から現在までで見るとマイナス1.04%となり、穀物のETFの方が良い成績です。

この穀物のETFが投資しているのは、トウモロコシ、小麦、大豆、砂糖などの食生活に欠かすことができない商品です。なぜ、穀物のETFが最近このように買いを集めているのでしょうか。穀物ではないのですが、このニュースが農産物に対する関心を高めたことは事実だと思います。

4日ほど前になりますが、NBCは極端な水不足に直面しているカリフォルニア州の農業が多大な被害を受ける可能性について報道しています。カリフォルニアと言うとハリウッド、ディズニーランド、といったイメージがありますが、カリフォルニア州は米国の重要な農業州でもあります。

例を挙げましょう。
・ 米国で消費される44%のアスパラガスはカリフォルニア産 
・ 人参の3分の2はカリフォルニア産 
・ ピーマンの半分はカリフォルニア産 
・ 89%のカリフラワーはカリフォルニア産 
・ 94%のブロッコリーはカリフォルニア産 
・ 95%のセロリはカリフォルニア産 
・ 90%のレタスはカリフォルニア産 
・ 83%のほうれん草はカリフォルニア産 
・ 86%のレモンはカリフォルニア産 
・ 88%のイチゴはカリフォルニア産
異常な天候が続き、とにかく雨が降らないですからカリフォルニアの川は枯れ、貯水池や地下水も深刻な状態です。たとえ作物を植えたとしても、水が無いのですから作物は育ちません。更に、大切な水を節約するために、50万エーカーに及ぶカリフォルニアの農場が休耕になります。
多くの人たちは、事の重大性が分かっていません。この厳しい水不足でカリフォルニア州は農業から得られる収入を失い、多くの農業関係者は失業です。 -- ジョエル・アレン氏(農場経営者)
カリフォルニアの話は穀物ではありませんが、NBCの報道で、アメリカ人たちは野菜と果物の値段が大きく上がることだろう、と結論したことでしょう。そしてこのニュースのお陰で、投資家たちは食糧の重要性に改めて気がついたことでしょう。更に、株式市場は高値圏、穀物市場は安値圏で低迷という状況も、投資資金が穀物へ流れる結果にもなったことでしょう。(米政府の発表によると、心配なのはカリフォルニアだけでなく、アーカンソー州、コロラド州、ハワイ州、アイダホ州、カンザス州、ニューメキシコ州、ネバダ州、オクラホマ州、テキサス州、そしてユタ州も水不足による悪影響が出そうです。)

昨日、NHKはこんな報道をしています。
ケリー国務長官は16日、訪問先のインドネシアのジャカルタで講演し、世界各地で最近発生した記録的な干ばつや大雨の被害などを挙げて、「温暖化は今や別の形の『大量破壊兵器』とみられている。おそらく地球上でもっとも恐ろしいものだ」と述べ、各国が早急に取り組む必要があるという認識を示しました。
異常な気候が原因となり、これからはよりいっそう食糧が大きな関心事になると思われます。ジム・ロジャーズ氏の受け売りになってしまいますが、今年は農業、穀物、商品が大きな投資テーマの一つになるような気がします。


(参照した記事:今年は世界的に大不作なのではないのか!?穀物市場に注目が集まるかも(´・ω・`)なんてポジトークをしてみた

Drought Threatens to Cripple California Agriculture Industry

15 Reasons Why Your Food Prices Are About To Start Soaring

米 温暖化対策は最優先課題の一つ

コメント