大きく売られた小売銘柄、注目は月末に控えるアマゾンの決算

米国の小売業界が良くないようだ。マイク・シェドロック氏(シタカパシフィック・キャピタル)は、こんなことを指摘している。
・ 火曜、シアーズは重要なシカゴ店を4月に閉店する事を発表した。これで2010年以来、全米で閉鎖となるシアーズは計約300店になる。 
・ 今月、JCペニーとメーシーズも店舗数を減らすことを発表している。JCペニーは33店の閉鎖を計画している。 
・ ミネソタ州にある本拠地も含め、ターゲットは従業員数を475人削減する。
更にシェドロック氏によれば、小売最大手のウォルマートも、売上が目立って落ちている約100店を閉鎖するという。

下は小売銘柄に投資しているETF、PDR S&P Retail ETF (XRT)の日足チャートだ。



今月に入ってからの下げが顕著だ。現に、今月ここまでの下げ幅は7.42%になり、ダウ工業株30種平均のマイナス3.42%を大きく上回っている。移動平均線を見てみると、短期と中期トレンドを示す20日と50日(1、2)は既に下向きとなり、現在株価は長期トレンドを示す上昇する200日移動平均線(3)のテスト中だ。

200日移動平均線と聞くと、「グランビルの法則」で有名なジョセフ・グランビル氏を思い出す。氏は、200日移動平均線と株価の関係を調べ、次の買いシグナル4つを発表している。(チャートと説明は「日刊ゴールデンクロス」から抜粋。)


1.移動平均線が下降した後で、上昇、あるいは横ばいとなった時に、終値がその平均線を大きく上抜きした時。(中・大勢の買い) 
2.移動平均線が上昇を続けている時に、終値が平均線の下に来た時。(押し目買い) 
3.終値が移動平均線を上回って推移しており、平均線に近づく下落を見せたが、結局平均線を下抜かずに上昇した時。(押し目買い) 
4.移動平均線が下降を続けている時に終値が下落し、平均線から大きく下離れした場合、平均線に向かって短期的な反発の可能性がある。(短期的・消極的自律反発)
注目してほしいのは2番めのパターンだ。上記したように、小売銘柄のETFは、上昇している200日移動平均線を割る可能性がある。しかしグランビル氏によれば、上昇する200日移動平均線を一時的に下回ることは押し目買いのチャンスだ。

では、もし本当にこのETFが200日移動平均線を割ってしまった場合、買える材料はあるのだろうか。ジェーソン・シュワルツ氏(エコノミック・タイミング)は、こんなことを語っている。
1月30日をマークしてほしい。なぜならこの日、小売大手のアマゾンが決算を発表するからだ。クリスマスのホリデー・シーズンの売上はかなり良かったようだから、決算は人々をあっと驚かせる内容となる可能性がある。
もしシュワルツ氏の予想どおりの展開なら、従来の小売店から客を奪っているのはアマゾンということになり、人々のオンラインでのショッピング傾向は、ますます高まっているということになる。1月30日のアマゾン決算が楽しみだ。


(参照した記事: Tsunami of Retail Store Closings and Downsizings Coming; Expect Layoffs and Shorter Hours

グランビルの法則

Amazon's Tipping Point

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