リチャード・ラッセル氏: 今日の米国株式市場は子どもの積み木遊びに似ている

下は、火曜のキング・ワールド・ニュースに掲載された、リチャード・ラッセル氏のコラムを要約したものです。ラッセル氏は、株ニュースレターの草分け的存在である「ダウ・セオリー・レターズ」を1958年に創刊し、現在も執筆活動を続けています。


リチャード・ラッセル氏
2014年、全てが崩れる可能性がある

第二次世界大戦の終了と共に大英帝国は終焉、そして英ポンドは世界の準備通貨の地位から転落した。そして今日、デフレの圧力が 米国No.1の時代を終わらせようとしている。今のところ、連銀の措置でドルの国際準備通貨としての地位は安泰だが、ドル指数が78を割るようなことになると、それは危うくなる。(現在のドル指数は81.24) 私は近い将来、ドル指数のブレイクダウン、または金利上昇のどちらかが起きると思う。問題は、そのどちらが起きたとしても、待っているのは続発する悪い事態だ。

投資家たちは、米国政府は膨大な赤字を抱えていることを知っている。マスコミは企業利益を話題にすることはあっても、この赤字問題を取り上げることはない。米国は「国債をデフォルトする」、と簡単に発表することができるだろうか?もちろん、そんなことはアナリストには考えられないことだが、私は米国の金融システムは崩壊し、新しい金融システムが誕生することになると思う。

現在目につくことはドルが避けられ、海外の投資家たちは所有するドルを使って、米国の株や不動産を買っている。やがてやって来る悪夢を考えると、事態を真剣に考える投資家たちの資金はドルを離れ、もっとも安全な通貨である金に流入することになるだろう。

米国株式市場は、ブルマーケットの終わりに近づいているが、この上げ相場は誰もが予想していなかった信じられないレベルに達するまで終わることはない。株は、まだまだ上がる。

金、短期金利、国債、株式市場、と様々なものが操作されている。しかし、こんな状態が長く続くことはありえず、最初に崩れるのは米ドルになると思う。連銀が保有する債券は4兆ドルに及び、いったいどうやって、こんな膨大な量の債券を処分するつもりなのだろうか?

連銀のお陰で世の中はドルが溢れ、これが株高の原因だ。現在の米国株式市場は、子どもの積み木遊びに似ている。安定などは考えず、崩れるまで、どんどん積み上げて行くのだ。適正価格は無視され、米株は極めて異常なレベルに達するまで買われることだろう。

ファンド・マネージャーたちが上昇相場を逃すことは許されない。マーケットの上昇が続く限り、彼らも株を買い続ける。米国が抱える巨額な赤字、国債デフォルトの可能性、ドルの国際準備通貨としての地位からの転落といった心配があるが、株式市場はそんなことを気にしない。

2014年は、米国の歴史に残る年となるだろう。どうしようもなくなるまで膨れ上がった赤字は、いったい誰のせいだろうか?私の答えは、連銀が無責任に刷り続けたドルだ。そしてこの有り余るドルが、今日のブルマーケットを作り上げている訳だ。


(オリジナル記事: Richard Russell - The Entire System May Collapse In 2014

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