トレンドに沿ったトレード方法: 複数の時間軸の利用

トレードをする場合、一つの時間軸だけなく複数の時間軸のチャートをチェックすることが大切だ、と言われます。例を挙げれば、日足チャートだけを見るのではなく、週足や月足もチェックする必要があります。なぜ、そんなことをする必要があるのでしょうか?理由の一つは、トレンドに沿ったトレードをするためです。

トレンドには長期(大波)、中期(中波)、そして短期(小波)の3つがあります。トレーダーたちは、長期チャートをトレンド・チャート、中期チャートをシグナル・チャート、そして短期チャートをタイミング・チャートと呼んでいます。

トレンド・チャートの目的は株やマーケットのトレンドを把握することであり、実際のトレードは、このトレンドに合わせて行います。ですから、トレンド・チャートがアップトレンドなら買い、ダウントレンドなら空売りを考慮します。


シグナル・チャートの目的は、買い、または売りシグナルを得るために使われます。多くのトレーダーは、買われ過ぎ、売られ過ぎが一目で分かるオシレーター、たとえばストキャスティクを使ってシグナルを得ます。

売買のタイミングをつかむのがタイミング・チャートの目的です。トレンドライン、レジスタンスラインなどを利用して売買のタイミングをとらえます。

実際にチャートを見てみましょう。

トレンド・チャート: 日足

シグナル・チャート: 60分足

タイミング・チャート: 15分足

下はアマゾン・ドット・コム(AMZN)の日足チャートです。



1は10日、2は21日、3は50日移動平均線です。全てが上昇し、明らかなアップトレンドです。移動平均線の並び方も重要です。円内のように順番が正しくない場合はトレード候補から外します。

トレンドはアップトレンドですから買いだけを考えます。下がシグナル・チャート(60分足)です。



入れた指標はパラメーターを14-3-3に設定したストキャスティクスです。(売られ過ぎラインは20、買われ過ぎラインは80に引かれています。) 一時的に売られ過ぎとなった所が買いシグナルです。円(1)で囲いましたが、ストキャスティクスは20を割り、12月18日の午後1時過ぎに買いシグナルが出ています。

実際の買いタイミングはタイミング・チャート(15分足)で判断します。




買い出動は、下降するトレンドラインを突破した1(18日、午後2時)で行います。終値がトレンドラインを越えていることが重要です。ですから、買いは1の終値386ドル39セント、またはその次のローソク足の始値385ドル68セントで執行されたことになります。

思惑が外れた場合は、2の直近の安値(383ドル50セント)が損切りです。3で分かるように、瞬時株価は2の安値を割っていますが、損切りの判断はローソク足の終値で行います。ですから、瞬時の安値割れは損切りにならず、あくまでも終値が安値を切った場合のみに行います。

もし386ドル39セントで買い、383ドル50セントを損切りに設定した場合のリスクは2ドル89セントです。ですから、株価が2ドル89セント上昇し389ドル28セントに達した時点で、損切りのポイントを買値の386ドル39セントに引き上げます。言い換えると、この損切りポイントの引き上げで、最悪の場合でもトレード結果は±0です。もちろん、損切りのポイントを引き上げた時点で、持ち株を少し利食っても構いません。残りの株はトレーリング・ストップ、または逆指値(STOP)を使って利食います。

単純なトレード方法ですが、実際にやってみると中々難しいものです。「たしかにこの株はアップトレンドだが、こんなに上昇した後に買うことはできない」、などといった考え方に負け、トレンドに乗ったトレードを行うのは結構難しいものです。

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