レイジー・ポートフォリオ -- 株投資の一方法


ヘッジファンドに金を預けておけば、資金は簡単に2倍3倍と増えそうな気がするが、実際はあまり大したことはないようだ。今年の夏になるが、ブルームバーグ・ビジネスウィークは、ヘッジファンドに関する、こんな写真を掲載した。




ヘッジファンドには、そそり立つ矢印のようなイメージがある。しかし現状は、ひ弱な赤い線のように萎えている。現にブルームバーグ・ビジネスウィークは、たった一行でヘッジファンドをこう説明している。

Hedge Funds Are for Suckers(ヘッジファンドは騙されやすい人のためのもの)

下は、マーケットとヘッジファンドの比較だ。

ブルームバーグ・ビジネスウィーク
斜線が入っている棒はヘッジファンド指数、そして黒で塗りつぶされた棒がS&P500指数の成績になる。過去10年間、ヘッジファンドがS&P500指数より成績が良かったのは2回だけだ。優秀な人材、高価なソフトウェアを揃えたヘッジファンドだが、現実はマーケットに中々勝つことができない。

どうやったら、私たち個人が、S&P500指数に近い成績を上げることができるだろうか?ここで思い出したのは、ポール・ファーレル氏のレイジー・ポートフォリオだ。販売手数料のかからないノーロード・ミューチュアルファンドを利用した長期投資方法だが、先ず下の表を見てほしい。


一番下がS&P500指数になり、Bで分かるように、ここ10年間の年間平均リターンは7.45%だ。Aの7.56%はAnderson Family Taxableというレイジー・ポートフォリオの成績になり、S&P500指数の数字を上回っている。

レイジー・ポートフォリオには6つのルールがある。
1、ホームランは狙わない。全ての馬に賭けること。  
2、割安なものに長期投資すること。  
3、短期トレードはしないこと。  
4、複利の威力を理解すること。  
5、収入の10%を貯蓄に回すこと。  
6、投資方法は簡単であること。
Anderson Family Taxableは、次の11のノーロード・ミューチュアルファンドに投資している。(パーセンテージは資金の配分を示す。)


 「ホームランは狙わない。全ての馬に賭けること」、というルールに従いアジア、新興市場、ヨーロッパ、国債、社債、と資金は幅広く分散されている。もちろん、レイジー(怠惰)な投資方法だから、売買タイミングは一切気にせず、資金の配分に従ってそれぞれのノーロード・ミューチュアルファンドに長期投資するだけだ。短期売買で儲けたい人には物足りないやり方だが、老後に備えた投資方法として面白いアイデアだと思う。


(参照した記事:Hedge Funds Are for Suckers

Lazy Portfolios at war with Wall Street casinos

コメント

はんピー さんのコメント…
いつも興味深くブログを拝見してます。

投資家心理として、なけなしの余剰資金は手っ取り早くホームランかっ飛ばしたい欲望に駆られ、半年以上保有継続したことがありませんでした。

計算上、年リターン7.56%ですと、10年 +107%、20年 +330%、30年 +790%
確かに複利の威力は抜群ですね。NISAでこのような戦術も面白いかと思いました。
T Kamada さんの投稿…
はんピー さん

コメント有難うございます。

>NISAでこのような戦術も面白いかと思いました

同感です。短期トレード以外にNISAを設けて、そこでレイジー・ポートフォリオを実践してみるのは良いアイデアだと思います。