アナリストが嫌う株を買ったらどうなる??

先週のブログで、モーガン・ハウセル氏は、「皆の意見は間違っている、と疑ってみる」ことの重要性について書いている。

ブルームバーグによると、2011年の終わりに多くのアナリストによって低い評価をされていた50の銘柄は、その翌年S&P500指数の伸び率を7パーセンテージポイント上回った。ここで考えてほしいことがある。著名投資家ウォーレン・バフェット氏は、マーケットより10パーセンテージポイント良い成績を上げることを目標にしていたことがある。アナリストたちの嫌う銘柄に投資することで、ほぼそれに近い成績を上げることが可能なのだ。

単純に言えば、アナリストの反対をすれば儲かるということになるが、今年はどんな様子だろうか?下の表は、ハウセル氏のブログから拝借したものだ。

数字は12月11日時点における結果
左半分は、今年1月時点でアナリストによる売り推奨が最も多かった10銘柄と今年ここまでの成績。そして右半分は、今年1月時点でアナリストによる買い推奨が最も多かった10銘柄と今年ここまでの成績だ。

AとBで示した、それぞれの平均成績に注目してほしい。売りが勧められていた銘柄の今年の伸び率は75%、買いが勧められていた株の伸び率は22%だ。短絡的に結論すれば、買うなら売り推奨銘柄ということになる。

とうぜん疑問になることは、アナリストの推奨は、なぜこうも大きく外れてしまうのだろうか?皆それぞれMBAや経済学博士号などの高学歴があり、要するに優秀な人たちだ。ハウセル氏はこう書いている。
Institutional Investor誌が、ミューチュアルファンド、ヘッジファンド、そして他の大手金融機関で働くアナリストについて調査したことがある。その結果分かったことは、アナリストに要求される重要なことが12項目あり、「銘柄選び」は一番最後に記されていた。金融機関がアナリストに最も求めていることは「業界知識」であるということを考えると、アナリストが発表する格上げ、格下げに多大な注意を払うことは疑問だ。
更にハウセル氏は、こんな事実も挙げている。
1999年、マーケットが天井を形成している時、メリルリンチは940銘柄に買い推奨、そしてたった7銘柄に売り推奨を出していた。モルガンスタンレーの場合は670銘柄に買い推奨が出され、売り推奨銘柄は一つも無かった。金融危機でマーケットが暴落した翌年の2010年は、こんな状況だった。買い推奨が出されていた銘柄は全体の30%にも満たず、50%を超える銘柄には買うな、売るなというホールド格付けが設定されていた。
失礼な言い方になるが、マーケットの天井ではアナリストたちは大衆と一緒に熱狂し、マーケットの底では大衆と同様に超悲観的になるようだ。


(参照した記事:You Win By Thinking Everyone Else Is Wrong

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