2013年12月18日水曜日

緩和縮小は買い材料?高値更新の米株式市場

32%のファンドマネージャーは、テーパリング(緩和縮小)が決定されるのは1月のFOMC、そして42%のファンドマネージャーは決定は3月になる、という見方をしていた。しかし大方の予想は外れ、今日水曜の会議で緩和縮小が決定されてしまった。
米連邦公開市場委員会(FOMC)は18日、現状の量的緩和政策の縮小を決めた。2014年1月から月額850億ドル(約8兆7600億円)規模の証券購入額を100億ドル減らし、750億ドルとする。雇用情勢の改善を踏まえた措置で、12年9月に開始した量的緩和第3弾(QE3)は出口に向けて大きな転換期を迎えた。FOMCは同時に、米失業率が6.5%を下回り相当の期間が経過するまで事実上のゼロ金利政策を維持する方針を表明した。(日本経済新聞)
下のS&P500指数(大型株指数)の1分足チャートで分かるように、テーパリングに対する最初の反応は売り、しかし直ぐに反発上昇の展開となった。



先ず下げたのだから、テーパリングは株に悪材料と判断された訳だが、この見方は5分と続かず、いとも簡単に上昇が始まっている。最終的にS&P500指数は+1.66%、そしてダウ工業株30種平均は+1.84%で水曜の取引を終え、それぞれ高値が更新された。テーパリングは、そんなに内容の良いものだったのだろうか?
・今日のマーケット大幅上昇に戸惑う人たちが多い。5月になるが、バーナンキ議長がテーパリングをほのめかした時、投資家たちは株を売った。(CNNマネー)
・5月の時点では、投資家たちはテーパリングに対する準備がまだできていなかった。しかし今日の場合、投資家たちには十分すぎる準備ができていた。 -- ハンク・スミス氏(ハバーフォード・トラスト)
・証券購入額を100億ドル減らすというのは大した金額ではない。世界の金融システムには、まだ有り余る資金があるから、債券市場への悪影響を心配する必要は無い。-- リック・リーダー氏(ブラックロック)
「世界の金融システムには、まだ有り余る資金があるから、、」というコメントを読んで思い出したのは、今日のこのツイートだ。


「トレーダーたちの話によると、日銀が米5年債を買っている。」


「テーパリングをしていないのは誰か知ってる? 日銀だ。」


テーパリングが発表された日、日銀による米国債買いは、あまりにも偶然すぎるタイミングだと思う。超量的緩和で円が溢れているから、テーパリングで減った資金の一部の穴埋めをする意味で、日本は米国債買いの積極的な継続をバーナンキ氏に約束したのだろうか?米国債など買っても金の無駄遣いだが、防空識別圏の一件で日中関係はいっそう悪化しているから、有事の際に軍事的支援を得るという目的で米国債買いを前向きに継続するということは有り得ることかもしれない。

最後に、今日のテーパリングに関する、キャシー・リーエン氏(BKアセット・マネージメント)のコメントを記しておこう。
量的緩和が2014年に終了することが示唆され、10年債の利回りは3%を超える可能性がある。これはドル買い材料であり、ドル/円は105円、そしてユーロ/ドルは1.35ドルに達することだろう。

(参照した記事:Thanks, Ben! Dow and S&P hit record highs

米量的緩和縮小を決定 証券購入、月100億ドル減額

MY TOP 10 TAKEAWAYS FROM FOMC AND BERNANKE

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