誰も予想することができなかった米雇用統計結果

連邦政府の一時的な閉鎖は雇用統計に大きな影響を与えることはなかった。皆さんがどう思っているかは知らないが、米国の労働市場は健全だ。 -- ブライアン・ジョーンズ氏(ソシエテ・ジェネラル)
10月の米雇用統計が発表された。
・ 非農業部門雇用者数: +20.4万人 (予想 +12.0万人) 
・ 失業率: 7.3% (予想 7.3%)
「アナリストたちの予想は低すぎる。雇用統計は予想を大きく上回ることだろう」、という内容の記事が水曜にあったが、結果は正にそのとおりになった。興味深かったのは、この報道だ。
20万4000人増という非農業部門雇用者数は、16万3000人増という最も楽観的な予想を上回る数字だ。(ブルームバーグ)
 予想されていた+12万人というのはアナリスト達の平均値であり、最も悲観的な予想はマイナス30万人、そして最も楽観的な予想はブルームバーグで報道されている16万3000人増だ。言い換えると、今回の数字は最も楽観的な予想を25%も上回っただけでなく、専門家であるアナリストの予想の全てが外れた。

大手金融機関のアナリストは、こんな予想をしていた。
JPモルガン: 7万5000人増 
ゴールドマン・サックス: 10万人増 
UBS: 10万人増 
バークレイズ: 12万5000人増 
シティグループ: 13万人増 
ドイツ銀行: 13万人増
もちろん、アナリストの言う事はあてにならない、と結論することもできる。しかし数々の記事やブログを読んで言えることは、多くの人たちが今回発表された雇用統計結果を素直に信じることができない。
・ 20.4万人増というのは驚きだ。一部政府機関の閉鎖は悪影響になることが予想されており、現にADP社から発表された先週のレポートには閉鎖の悪影響が明らかに表れていた。しかし今朝発表された数字には全く悪影響が見られない。(Briefing.com)
・ どう考えても異常な数字だ。最終的に下方修正されても不思議ではない。 -- マーク・ザンディ氏(ムーディーズ)
ゼロヘッジには、こういうグラフが掲載されている。

(労働統計局による家計調査: 赤はパートタイム職の増/減を示し、青はフルタイム職の増/減を表す。単位は千。) 
労働統計局(労働省)によれば、10月の非農業部門の就業者数は20万4000人の上昇だ。しかし同局の家計調査によれば、62万3000人にも及ぶ人たちがフルタイムの仕事を失っている。ということはパートタイムの仕事が大幅に増えたことになるのだが、上のグラフで分かるように、パートで働く人たちの数は12万7000人減だ。合計すると、先月失われた職数は75万になる。これが意味することは、20.4万人増という数字は、労働統計局が作り上げた数字だ。

(参照した記事:Shutdown slowdown? Job creation soars in October

October jobs report may surprise Wall Street

623,000 Full Time Jobs Lost Last Month

Nonfarm Payrolls

Job Growth Beats Forecasts as U.S. Weathers Shutdown: Economy

コメント