ゴールドマン・サックス: 金は売りだ!しかし本当は買いだ??

先月になるが、ゴールドマン・サックスのジェフリー・カリー氏が、「金は1オンス1000ドルを割る可能性がある」、とブルームバーグとのインタビューで語っていた。下は金の日足チャートだ。



1の長い陽線は前回のFOMC、量的緩和縮小の見送りが発表された日に形成されたものだ。極めて長い陽線だっただけに、多くの投資家たちは、待ち焦がれていた金の上げ相場が再開したと判断した。しかし見てのとおり、その後は冴えない展開となり、このままダラダラと下げが続くと、カリー氏が言うように、金は1000ドルを本当に割ってしまうかもしれない。

水曜のブログで、デイブ・クランズラー氏は、ゴールドマン・サックスに関するこんな事を指摘している。

「金は売りだ」、とゴールドマン・サックスは言う。しかし、証券取引委員会に提出された書類を見てみると、第2四半期、ゴールドマン・サックスは400万株を超える金のETF(SPDRゴールド・シェア)を買い、第6番目に大きなSPDRゴールド・シェア保有者となった。
時おり、ゴールドマン・サックスは売りを勧めながら実は買っていたということがあるようだが、クランズラー氏は実例として2007年の売り推奨を挙げている。
2007年11月29日、トップ10のひとつとして、ゴールドマン・サックスは金の売り推奨を発表した。しかし、この売り推奨から13カ月後、金価格は12.2%の上昇となっていただけでなく、2009年は+23.4%、2010年は+27.1%、2011年は+10.1%、そして2012年は+7%と上昇が続いた。言うまでもなく、ゴールドマン・サックスの売り推奨は決定的に外れ、この意見に従った投資家たちは大きな損を出す結果となった。
インチキだ、ゴールドマン・サックスは投資家たちを騙している、と憤慨される方もいると思うが、クランズラー氏の言いたいことはこれだ。
私たちがするべきことは、専門家の書いた投資レポートに従うことだろうか、それとも実際の資金の流れに従うことだろうか?
もちろん、金の弱気論を発表しているのはゴールドマン・サックスだけではない。こういうツイートを見つけた。
紹介されている記事から2つ引用しよう。
・今後FRBの出口戦略により米金利は上がっていくことが予想され、現在のゼロ金利から大きく戻すことになるとゴールドは逆に長期低迷期に入る。
・実質金利が2014年初頭に上昇した場合、金相場は14年前半に1000ドルを下回る。
金は1000ドルを割る、という見方にヌリエル・ルービニ教授も賛成だ。
金は遺跡のようなものであり本質的な価値は無い。金は非理性的な恐怖やパニックに対するヘッジとして利用されているだけだ。
更にもう一人付け加えれば、著名投資家のジム・ロージャーズ氏も、向こう1、2年内に金は900ドルまで下げるという意見を発表している。著名人の言葉には鶴の一声的な効果があるだけに、現状で金を買うことに尻込みしてしまうのは当然かもしれない。


(参照した記事:Will The Real Goldman Sachs View On Gold Please Stand Up

Gold under $1,000 an ounce? Don’t rule it out says Goldman Sachs

Paul Walker講演(田中貴金属)

Roubini: Why gold, ‘that barbarous relic,’ will trade below $1,000 by 2015

Jim Rogers: Gold Could Fall to $900 in Next 1-2 Years

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