米国がデフォルトしたら米国債が買われる??

先ず、悲観論から引用しよう。
米国デフォルトなら未曾有の大惨事
米議会が数週間以内に連邦政府の債務上限を引き上げず米政府がデフォルト(債務不履行)に陥れば、経済における悲惨さは世界が経験したことのない規模になりそうだ。世界最大の債務国によるデフォルトは近代史には前例がない。仮に現実となればブラジルからスイスに至る世界の株式市場が壊滅的な打撃を受け、米国債に依存する投資家向け融資の仕組みが停止する。個人や企業の借り入れコストは膨らみドル相場は急落、米国と世界の経済はリセッション(景気後退)入りし、恐慌を招くかもしれない。(ブルームバーグ)
そして、上の記事とは正反対の見方はこれだ。

米国がデフォルト? ありえない。煽られた危機を本気で心配するのは無駄だ!
債務上限のタイムリミットが迫っていて、「大変なことになる」と騒がれている。10月17日がそのタイムリミットだから、もう10日もない。なにが起きるかというと、財務省証券(米国債)が発行できなくなるので、米国債は暴落、同時にドルも株価も暴落して「トリプル安」になり、世界はリーマンショック以上の危機に陥るというのだ。しかし、そんなことはありえない。オバマ大統領も共和党もぎりぎりまで意地を張り合い、最終的には回避される。多分、15日、あるいは前日の16日には、合意が成立するシナリオになっている。民主党も共和党もバカではない。本当にデフォルトさせたら、民主党、共和党双方の議員はほとんどが、次の選挙で職を失うだろう。-- 山田 順氏(作家、ジャーナリスト)
たしかに「意地の張り合い」、といった様相なのだが、国民は呆れ返っている。CNNニュースによれば、国民の議会支持率は10%に落ち込み、これは史上最低のレベルだ。こんな状況にもかかわらず、ベイナー下院議長は「大統領が財政協議で条件交渉に応じなければ、債務上限を引き上げない」と語り、「たとえ民主党に頼ってでもデフォルトを回避する」という先週の態度を一変させている。

オバマ氏が意地を張るのは当然かもしれない。シリアの空爆計画はロシアによって阻止され、次期FRB議長として推していたローレンス・サマーズ氏は議長候補を辞退してしまい、今回ここで共和党の要求に応じてしまえば大統領の面子は丸つぶれだ。「悪いのは共和党だ」、といつものようにオバマ氏は言うが、今こそ大統領としての指導力を示してもらいたい。

デフォルトが起きた場合、米国債、米株、ドルの暴落が予想されているが、ビジネス・インサイダーはこう書いている。
米国がデフォルトとなれば市場に混乱を引き起こし、米株は大きく売られることだろう。しかし皮肉なことだが、避難場所を求める資金は米国債に殺到し国債の利回りは下がるだろう、と業界関係者たちは見ている。



上のグラフの説明:
JPモルガンが、業界関係者に意見調査を行った。「米国がデフォルトとなった場合、米国債(10年債)の利回りはどうなると思うか」という質問に対する回答が示され、60%以上の業界関係者は、国債が買われ利回りは下がる、と見ている。最も多い回答は、33%の10から25ベーシスポイントの利回り下落だ。
関係者は楽観的すぎる、と思うかもしれないが、関係者はデフォルトを「テクニカル・デフォルト」、としてとらえている。大橋ひろこ氏は、月曜のブログでこう書いている。
テクニカルデフォルトというのは本当に借金が返せなくて国家が破綻するという意味のデフォルトではなくて、契約などの条項が一時的に守れなくなるという意味合いでのデフォルト。今回の場合は予算案が決まらず、債務上限の引き上げが決められないという事情が問題なのであって、これはいずれ決まるものとされています。
もちろん、たとえテクニカル・デフォルトであったとしても、そんな事態が発生してしまえば、米国の信用、そして大統領の信用はガタ落ちとなり、ドルの世界準備通貨としての地位が大きく疑問視されることだろう。議員たちは、つまらない意地の張り合いをやめて、「民主党も共和党もバカではない」という山田 順氏の言葉を実証して欲しい。


(参照した記事:米国デフォルトなら未曾有の大惨事

大統領が条件交渉に応じなければデフォルトへ=米下院議長

米国がデフォルト? ありえない。煽られた危機を本気で心配するのは無駄だ!

Poll: Congress approval at 10 percent

Here's A Surprising Chart Of What Will Happen To Interest Rates If The US Defaults

テクニカルデフォルトリスクも?!それでも相場は下がりきらず

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