10月初日さっそく下げた金: 米大手ファンドが売っている??

予想どおりの展開になった、と言う人たちが多いが、けっきょく与野党は予算案に合意することができず連邦政府機関の一部が閉鎖された。しかし意外だったのは、多くのトレーダーたちが予測していた「閉鎖=金上昇」のシナリオは見事に外れた。

データ:CNBC 
金は2.73%の大幅下落となり、1300ドルを割ってしまった。政府機関の閉鎖で、避難場所を求める資金が金に流れる、と読んでいたトレーダーたちは早速損切りだ。しかし、なぜ金は売られたのだろうか?

ミラー・タバック社のアンドリュー・ウィルキンソン氏は、顧客にこう説明している。「ロンドンからの情報によると、大手米ファンドが金のポジションを調整している。」この情報の正確さは確認されていないが、チャートを見ると、それは正しいかもしれないと思ってしまう。出来高が増え下げが始まったのは午前8時過ぎだ。(バロンズ)
大手ファンドが売ったらしい、という噂なのだが、とうぜん疑問になることは、何故このタイミングで売ったのかということだ。
西側の国は、今日から始まった一週間におよぶ中国の休暇(国慶節休暇)を利用して、金の売りに乗り出した。しかし、この下げは大きな買いチャンスになっている。中国は休みだが、ロンドンにいる中国人民銀行の関係者は休みではない。さっそく彼らは金の現物買いを行なっている。他の中央銀行も中国の動きに追従するように金の現物買いに乗り出している。売り手の目的は前回の安値まで金を下げることだ。しかし、この先物市場の下げで大きな現物買いを呼ぶ結果になっていることを考えると、売り手たちは目標を達成するのは無理だと思う。 -- アンドリュー・マグワイヤ氏(ロンドンのメタルトレーダー)
なるほど、中国のディーラーたちが休暇でいないから、空売りで儲けるチャンス到来ということらしい。しかし、結果的には中国や他国の中央銀行が現物を安く買うことができることになったのだから、彼らにとって今日の先物市場での金の下げは嬉しいニュースだ。

これも金の売り材料になったと思われる。


資料:SentimenTrader.com
1で分かるように、10月の金の成績は2月、3月に次いで3番めに悪い。しかし面白いのは、翌月11月の成績は、年間を通して二番目の好成績だ(2)。もちろん、売買タイミングをうまくつかむのは難しいが、今月の下げたところで金を買い、来月の強いマーケットで利食いを計画しているトレーダーもいることだろう。


(参照した記事:What, Me Worry? Gold Falls to Seven-Week Low, Silver Prices Slump

Maguire - Gold Plunge, Who’s Responsible & What’s Next?

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