迫るFOMC、今回もAB=CD??

マーケットの調整が続いています。「これは単なる一時的な下げではない。いよいよベアマーケットが始まった」、という意見も聞かれるようになりましたが、先ずS&P500指数の日足チャートを見てみましょう。




完全な一致ではありませんが、今回の下げ方(B)は前回の下げ方(A)と似ています。しかし、弱気な人たちが指摘していることは、移動平均線付近における値動きです。(1が20日、2が50日移動平均線。)

前回の場合ですが、それぞれの移動平均線を割る前に、S&P500指数は20日移動平均線付近、そして50日移動平均線付近で一旦反発しています。しかし今回の場合は、それぞれの移動平均線付近で大した反発を展開することなく移動平均線を割っています。言い換えると、買い手は前回のように積極的ではありません。

買い手が積極的になれない大きな理由の1つは、量的緩和縮小の決定が予想されるFOMCが今月の17日に迫っているためです。(会議は17日と18日の二日間に及ぶ) 久保田博幸氏(金融アナリスト)は、こう書いています。
・FOMCメンバーの多くは早期の量的緩和縮小については賛同しているように思われることに加え、バーナンキFRB議長の会見が予定されている9月に決定されるとの見方が市場関係者の間では強まっている。
・今後のFOMC後の会見が予定されているのは、9月と12月であるが、12月では月日が経過してしまうことに加え、次期FRB総裁の人選もある程度進んでいると予想され、バーナンキ議長としては自らの影響力の残る9月に決定したいのではないかとの観測もある。
・FRBの債券買入縮小は、余程の外的ショックが発生したり、雇用関係の数値が大きく悪化しない限りは既定路線であり、9月のFOMC(17日、18日)で縮小が決定されよう。
もし債券買入縮小が「規定路線」であるのなら、9月のFOMCで縮小が決定されても、それは大きな驚きになることはないと思われます。言い換えれば、縮小の決定で売り材料が出尽くしとなり、マーケットは一転反発する可能性があります。

もう一度S&P500指数のチャートを見てみましょう。


前回はAB=CDの形成後、マーケットは上昇に転じました。もし今回もAB=CDが形成されているのなら、S&P500指数は1600付近まで下げることになります。(金曜の終値は1632.97) ということで、17日、18日のFOMCが1600と一致した場合は面白い展開になりそうです。

(参照した記事:FOMCでの量的緩和縮小決定が9月とされる理由

Fed Seen Tapering Quantitative Easing Next Month

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