迫るFOMC、不安な金投資家

金曜のマーケットが始まってから2時間ほど経過したところです。S&P500指数は現在+0.22%、ほとんど動きはありません。もちろん、水曜(18日)にFOMCが控えていますから、ここで積極的に動く人はさすがに少ないようです。

今回のFOMCでは金融緩和策の縮小が焦点になりますが、ロイターはこう報道しています。
ロイターが6日の米雇用統計発表後に実施したプライマリーディーラー(米公認政府証券ディーラー)調査によると、大半が9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で債券買い入れ縮小が決定されると予想している。回答した18社中13社が、9月のFOMCでの買い入れ縮小開始を予想。8月2日に実施した前回調査では、9月の買い入れ縮小を予想したのは18社中9社だった。
18社中13社ということは72%が買い入れ縮小を予想している訳ですから、逆に縮小が発表されないと、マーケットには驚きとなります。


アレクサンドラ・エスティオット氏(BNP Paribas)は、縮小が実施されることはない、という見方をしている少数意見の一人です。
8月の雇用統計はガッカリな内容だった。失業率は下がっている、と言う人もいるが、これは職探しを諦めてしまった人たちが大幅に増えたためだ。。更に、フルタイムの仕事を得ることができず、パートタイムで働く人たちの数も増加している。現時点では、米国経済に強い回復は見られない。もし債券購入縮小が発表されるなら、人々は金利引き上げが近いと解釈し、金利市場を更に混乱させることになるだろう。
縮小を織り込んで、既に売られ始めているのは金です。ゴールドマン・サックスのアナリストは、こう述べています。
金価格の下落は今年だけでなく2014年も続くだろう。米国経済は回復方向にあり、FRBは現状のような金融緩和策を継続する必要が無くなる。来週のFOMCで、予想どおり債券買い入れ縮小が決定されれば、金の売りが加速することだろう。

ソシエテ・ジェネラル、シティグループ、ABN Amro Groupのアナリストもゴールドマン・サックスと、ほぼ同じ見方をしています。

下は金の上場投信、SPDR Gold Trustの週足チャートです。



反発ラリーを展開していましたが、見てのとおり、長い陰線を形成してチャンネルを割っています(1)。重要なのは6月の安値(2)です。もしそこを割ってしまうと、大量な失望売りが起きることが予想されます。もちろん、6月の安値がサポートになれば二番底の可能性もあります。とにかく、この6月の安値は極めて重要であり、金の投資家にとって来週は正念場です。


(参照した記事:ロイター調査:9月FOMCでの債券買い入れ縮小、大半が予想

Gold Seen Lower by Goldman as Fed’s Taper to Spur Selling

All eyes on the Fed as investors weigh September taper odds

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