迫る米政府機関の一部閉鎖:予算案の議論は誰のため?

共和党が悪い、民主党が悪い、大統領が悪い、と責任のなすりつけ合いは盛り上がっているが、与野党は相変わらず予算案に合意することができない。議員たちに残された話し合いの時間はわずかとなり、このままだと30日の深夜から米政府機関の一部が閉鎖される。
最大100万人の連邦政府職員が10月1日から、無給の一時帰休となる可能性がある。職員の大半が一時帰休となるが、航空管制官や刑務所の看守など一部は、一時帰休の対象外となる見通し。議会スタッフも、雇用主の議員や委員会の要請があれば、職務を続けことができる。(ロイター)
更に、「もし閉鎖となった場合は、個人破産の申請をすることになりそうです」、という深刻な例も報道されている。しかし、なぜ与野党は予算案に合意することができないのだろうか?ギャラップ社の、こういう意見調査結果がある。

・ オバマ大統領(民主党)と共和党の議員たちは、予算案を利用して、単に自分たちの党を有利にすることだけを考えているだけだ。(47%)
・ 現在議論されている予算案は、米国の将来、そして米国の指針を決定する重要な事柄だ。(37%)
・ どちらとも言えない。(15%)
実は、ギャラップ社は前回の政府機関が一部閉鎖となった時(1995年)も、同様な意見調査を行なっている。下がその結果だ。
・ クリントン大統領(民主党)と共和党の議員たちは、予算案を利用して、単に自分たちの党を有利にすることだけを考えているだけだ。(52%)
・ 現在議論されている予算案は、米国の将来、そして米国の指針を決定する重要な事柄だ。(37%)
・ どちらとも言えない。(11%)
見てのとおり、前回と今回の数字にほとんど違いは無い。予算案が議論されている訳だが、議員と大統領が本当に興味があるのは自分たちの政治的利益だけだ、と国民は解釈している。

月曜、ダウ工業株30種平均は0.84%の下げで終了した。下が日足チャートだ。



最近8日間の取引を振り返ると、陽線が形成されたのは、たったの一回だけだ。言うまでもなく、マーケットは連邦政府機関の一部閉鎖は、ほぼ間違いなく起きる、と予想している。


(参照した記事:米政府機関閉鎖の影響

More in U.S. Say Shutdown Is About Politics Than Principle

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