自分のトレードを他人に知らせるべきではない!?

株や為替をトレードする多くの人たちがソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を利用している。私はツイッターを使ってトレーダーたちを追っているが、なかなか便利なものだと思う。今日のツイートから一つ見てみよう。


ヘクラ・マイニングの3ドル12セント割れに注目、といった内容だが、下がヘクラ・マイニングの日足チャートだ。




赤い線がサポートラインになり、これが走っている場所はツイートで示されている3ドル12セントだ。ということで、この株を売り候補リストに早速入れた人たちもいることだろう。

利点があることは認めているのだが、チャールズ・カーク氏は、ツイッターなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス上で、「この株を買った、売った」ということを公表するべきでない、と述べている。なぜだろうか?
・ この株を50ドルで買った、とソーシャル・ネットワーキング・サービス上で公表することは、あなたの自尊心と大きな関係がある。思惑通りうまく行けば上機嫌になり、その反対の場合は、自尊心を傷つけないために言い訳を必死に探すことになる。とにかく感情的なトレードになってしまうから、効果的なトレードが難しくなる。
・ トレード判断が遅くなる。当然のことだが、公表するからには成功率の高い株を選びたい、と思ってしまう。こんな株を公表したら批判されるだろうか、この株を公表したら賞賛されるのではないか、といったつまらないことにこだわってしまい、銘柄の選択に長い時間を費やしてしまう。言い換えれば、あなたは他人からの評価が極めて重要となり、肝心な自分流のトレードができなくなってしまう。
・ ツイッターやフェイスブックを見ていると、トレーダーたちは大きな利益を常に上げている、と思ってしまう。現実は、損をしたトレードをいちいち公表する人は少ないから、彼らはいつも儲けているように見えるだけだ。そんな状況にもかかわらず、あなたは大きな利益を上げようとして、必要以上に危険なトレードをしてしまう。危険度の高いトレードを繰り返すことは、速いテンポで投資資金を減らすことに結びつく。
・ 人と同じ物を読み、人と同様な考え方をすることで大きな成功は得られない。馬鹿だと思われたくないから、ソーシャル・ネットワーキング・サービス上でシェアされる情報は一般的なものばかりであり、ソーシャル・ネットワーキング・サービスを利用している人たちは単に群れと一緒に行動しているだけだ。
・ トレード回数が無意味に頻繁になる。もっと良い銘柄を公表しよう、次はホームランを打ちたい、といったことが目的になり、その結果トレード回数が無意味に頻繁になる。
・ 時間の無駄。トレードの公表をしている人たちは、トレードで儲けることが目的ではなく、単に有名になりたいだけだ。
・他のトレーダーのためにならない。あなたには素晴らしい実際に利益を上げているトレード方法があるとしよう。この方法を使えば、今うまくいっていない人たちを助けることができると思い、あなたは早速ソーシャル・ネットワーキング・サービスを利用する。他のトレーダーを助けようという意図は悪くないが、彼らがあなたの説明を全部読むことはなく、彼らは良さそうに見えるところだけを部分的に利用するだけだ。そんなやり方だから、彼らがトレードから利益を上げることは不可能であるだけでなく、挙句の果てには彼らはあなたを非難することだろう。
これ以上カーク氏の話を読んでいたら、もうツイッターは使わない、と決心してしまいそうだから残りは読まないことにした。

実は、カーク氏にもツイッターのアカウントがあるが、滅多にツイートをしていない。




今月のツイートは3日と20日と26日の3回だけ。先月は一度もツイートをしていない。面白いと思ったのは、カーク氏をフォローしている人は1万を超えているが、氏がフォローしているのは0人だ。正に、ツイッターからは大した情報は得られない、ということを態度で示しているようで興味深い。


(参照した記事:Keep Your Trades To Yourself

コメント

はんピー青りんご味 さんのコメント…
いつもためになるブログをありがとうございます。
記事のように弊害も多いでしょうね。自分の場合は成績公表するにあたって恥ずかしくないようなトレードを心がけるようになりました。ポジティブに影響しています。
kamadaさんはトレードの知見が深く尊敬します。トレード内容を公表されないのもたいへんミステリアスです(笑)。

追伸)先ほどうまく送信できず、再投稿です。
T Kamada さんの投稿…
このコメントは投稿者によって削除されました。
T Kamada さんの投稿…
はんピー青りんご味 さん

コメント有難うございます。

>自分の場合は成績公表するにあたって恥ずかしくないようなトレードを心がけるようになりました。

ご指摘されているように、成績を公表することは、そのような効用があると思います。

完璧なトレードは中々できないものですが、他の人たちに見られているという意識があると、トレードが慎重になるような気がします。