共感しやすい人は投資で失敗する??

まだ読んだことはない本だが、ライアン・デトリック氏(シェイファーズ・インベストメント・リサーチ)が、こういう興味深いタイトルの本を紹介している。
The Indomitable Investor: Why a Few Succeed in the Stock Market When Everyone Else Fails(Steven M. Sears)
不屈の投資家: なぜ一部の人たちだけが株式市場で成功するのか(スティーブン・M・シアーズ著)
もしデトリック氏が日本人なら、氏の好きな言葉は、おそらくこれになるだろう。「人の行く裏に道あり花の山」 こんな氏が気に入ったと言うのだから、逆張り的な考え方、コントラリアンな姿勢の重要性が書かれている本だろうか。下がデトリック氏の読後の感想だ。

なぜ銀行強盗をするのか、という質問に、有名な銀行強盗ウィリー・サットンは、こう答えた。「銀行には金がたくさんあるからだ。」 この考え方はほとんどの投資家に共通した考え方であり、最終的にウィリー・サットンが監獄行きとなったように、この考え方のお陰で投資家たちは失敗する。(シアーズ氏の本から抜粋)
時々経験することだが、どう見ても正しいと思えるトレードは最善のトレードにならない。ウィリー・サットンは巧みな強盗だったが、監獄行きという形で、厳しい教訓を学んだ訳だ。
成功している投資家には、どんな特徴があるだろうか。彼らは他人の意見や考え、そして感情に左右されることはない。神経科医、そしてマネー・マネージャーでもあるウィリアム・バーンスタイン氏は、「極めて共感しやすい人は投資で失敗する」、と述べている。(シアーズ氏の本から抜粋)
感情があるのは良いことだ。しかし感情はトレードの敵になる。思惑が外れ株価が逆行し始めると、多くのトレーダーは直ぐに損切るのではなく、自分は間違っていないということを説得し始める。言い換えると、「頼むからうまく行ってくれ」、という望みと願望だけに支配されてしまう訳だ。このような願望モードに陥っているなら、そのトレードが成功する確率は低い。
有名なヘッジ・ファンド・マネージャー、ビクター・ニーダーホッファー氏の言葉:「不幸なことに、私はある分野で長年にわたる成功を収めていたから、かなりの自信家になっていた。自分の手法を確信していたから、そのやり方を使って全く知らない分野に手を出してしまった。(シアーズ氏の本から抜粋)
ホッファー氏は確かに成功者だが、一度ではなく二度、1997年と2007年にファンドを破綻させるほどの大失敗をしている。なぜ、そんな大きな間違いを犯してしまったのだろうか。理由は、上の抜粋にあるように、ホッファー氏はかなりの自信家、自信過剰になっていたためだ。スーパーボウルを2年連続で制覇するチームが少ないことで分かるように、成功は人々を満足させ、場合によっては人々を怠惰にしてしまう。



(参照した記事:What Are The Keys To Being A Successful Trader?

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