売れ!と言えないアナリスト

米国のアナリストは「売り推奨」をなかなか出さない。見込みのない株なら、アナリストは投資家たちに売ることを勧めるべきだと思うのだが、「売れ」と公言することはかなり難しいようだ。マーク・ハルバート氏の記事に、こういうデータが載っている。


赤で囲った部分に注目してほしい。S&P500指数は500の銘柄で構成されているが、売り推奨が出されているのは、たったの2.2%だ。言い換えれば、売り対象となっているのは11銘柄しかない。

今朝、こんなニュースが報道された。

米JCペニーが13年ぶり安値、売上高改善の遅れをゴールドマンが警告
[25日 ロイター] - 25日の米株式市場の取引で、百貨店JCペニーの株価が急落し、一時約13年ぶりの安値をつけた。ゴールドマン・サックスが、同社売上高の改善ペースが予想よりも緩慢になるとの見通しを示したことを嫌気している。
下がJCペニーの日足チャートだ。



今日の下げは確かに特大だが、見てのとおり、下げが始まったのでは今日ではない。上のチャートには最近5カ月間の動きしか表示されていないが、JCペニーの下げが始まったのは2012年の2月だ。これだけ長い低迷が続いているのだが、この株に対するアナリストの意見には大した変化が無い。

資料:ヤフー・ファイナンス
3カ月前、強い買いを勧めていたアナリストは3人。そしてこの数は今日も3人(A)。3カ月前、JCペニーの売りを勧めていたアナリストは二人、そして今日もこの数字は二人だ(B)。一番多いのは、真ん中のホールド推奨だ。3カ月前は10人、そして今日も10人ということで数値に変化は無い。(ホールド推奨:もしこの株を既に保有しているなら保有し続けても構わない。しかし、買い足しは勧められない。)

この3カ月間で、JCペニーの株価は40%も下げている。しかし売りを勧めているアナリストは、24人中2人だけだ。マーク・ハルバート氏は、こう結論している。「ウォール街は株の売り時を教えてくれない。ホールド=売り、と解釈するべきだろう。」


(参照した記事:米JCペニーが13年ぶり安値、売上高改善の遅れをゴールドマンが警告

Why Wall Street couldn’t say ‘sell’ on BlackBerry

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