マーク・ファーバー氏:短期的には米国債は買い、しかし最終的には債務不履行

(下はゼロヘッジからの抜粋です。)

マーク・ファーバー氏のコメント:

・FOMCが量的緩和の縮小に踏み切らなかった件について

100億から150億ドルの債券買い入れの縮小が決定されると予想していた。予想どおりの結果にはならなかったが、別に驚くことはなかった。バーナンキ議長を始めとするFRBの人々は学者であり、実際のビジネス現場で働いたことはない。だから彼らには、量的緩和から恩恵を受けるのは、ごく一部の人たちである、ということが分かっていない。量的緩和の縮小が見送られたことで、株式市場は1%の上昇、銀は6%を超える上昇、金は4%を超える上昇、そして原油が早速2.68%跳ね上がった。原油やガソリンは一般の人々の生活に欠かせないものであり、FRBのお陰で、暖房に必要な灯油などが高くなった。たしかに株も上がっているが、株に投資しているアメリカ人は、たったの11%だ。


・国債の利回りについて

2012年9月14日に量的緩和第3弾が発表されて以来、量的緩和は第4弾に拡大され、今回の量的緩和縮小の見送りで、量的緩和は事実上無制限となった。米国の10年国債の利回りは1.43%で2012年7月25日に底打ちとなり、その当時の記者会見でバーナンキ氏は、「FRBの目標は低金利だ」、と述べていた。しかしそれ以来、利回りは2倍になり、FRBの目標とは正反対だ。

・最終段階について

米国経済は完全な崩壊状態となる。連銀はドル紙幣を刷り続け、もし株式市場が10%の大幅下落といった状況になれば、更に大量なドル紙幣が刷られることだろう。連銀の知っている解決方法は量的緩和だけであり、結果的にこれが自分で自分の首を絞めることになる。

・ジャネット・イエレン氏(次期FRB議長有力候補)について

穏健派として知られるバーナンキ議長だが、もしイエレン氏がFRB議長になったら、バーナンキ氏はタカ派に見えることだろう。2010年になるが、イエレン氏はマイナス金利に賛成する、と述べたことがあった。これが意味することは、たとえば銀行へ10万ドルを預けると、満期になって戻ってくる金額は元本以下だ。超低金利の継続は、政府がますます大きく巨大になることを意味し、人々からは自由が奪われる。

・金について

債券買い入れ縮小の見送りで、株式市場が跳ね上がり、マーケットは買われすぎとなった。今日の上昇は一日だけの現象かもしれない。連銀は、国債市場をコントロールする力を既に失っている。問題は、連銀が株式市場をコントロールする力を失うのはいつになるかということだ。金のこれからの動きについては、もう少し様子を見てみたい。(ファーバー氏は、金は保険であり、全ての人は金を保有するべきだ、とも述べている。)

・国債(米10年債)の利回りについて

長期的に見た場合、利回りは上昇し、最終的には債務不履行となるだろう。短期的に見た場合は、国債は売られ過ぎであり、利回りは2.2%から2.5%に下がるだろう。ということで、私は国債を既に買っている。


マーク・ファーバー氏

マーク・ファーバー氏:スイス連邦チューリッヒ出身の投資アナリスト・投資アドバイザー。Marc Faber Limitedの創業者・社長(Managing Director)。1987年のニューヨーク株式市場の暴落を予見・警告していたことで有名になった。(ウィキペディアから)


参照した記事:Marc Faber Warns "The Endgame Is A Total Collapse - But From A Higher Diving Board Now"

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