株はまだまだ上がる、しかし:スタンレー・ドラッケンミラー氏


スタンレー・ドラッケンミラー: ヘッジファンド業界では長期投資で最高の実績を築いた1人。ポンド売りを仕掛けジョージ・ソロス氏に10億ドルをもたらしたことで知られる。2010年、運用会社デュケーヌ・キャピタル・マネジメントを閉鎖し、30年に及ぶキャリアに終止符を打った。(ブルームバーグ)

ドラッケンミラー氏(写真:ブルームバーグ)
今週のFOMCで、量的緩和の縮小が決定されることを多くの人たちが予想していたが、その予想は外れた。ドラッケンミラー氏はこう強く語っている。

通常どおりの債券買い入れの継続が意味することは、中産階級と下層階級の所有する財産が、史上最大の規模で富裕層に再分配されるということだ。量的緩和の継続で、株や不動産は更に上昇することになる。しかし考えてほしい。株や不動産を所有しているのは中産階級、下層階級の人々ではなく富裕層に属する人々だ。
ドラッケンミラー氏のような資産家は、量的緩和のお陰で既に巨額な富を得ているが、氏はこんなことも述べている。
資産効果がハッピーエンドになることはない。テーパリング(量的緩和の縮小)が実際に始まれば、株や不動産は急速に下げる。下げ幅は、人々の予想を大きく上回ることだろう。量的緩和策が好結果に終わることはない。しかし中期的に見た場合、株はまだまだ上がる。
(上は、デイリー・ウェルスからの抜粋。)
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とうぜんのことながら、株はまだまだ上がると言われても、全ての株が上がることはない。株は既に上がりすぎている、長期金利が上昇し始めている、といったことを理由に積極的に買うことが難しい現状だが、もしあえて買うならどんな株を買ったら良いだろうか?

「今日のような不安な状況では国際企業の株に投資するべきだ」、とCNBCに出演したクレーマー氏が言っていたが、これと似た考え方をするアドバイザー達が結構いる。彼らの意見を要約するとこうなる。
米国株式市場が、これから更に大幅上昇となるかは誰にも分からない。しかし一つ言えることは、米国株式市場は既に4年を超える上げ相場が展開され、この段階で大きく買うことには躊躇してしまう。言い換えれば、長期的に投資をするなら上げ相場の初期段階で買うことが好ましい。注目したいのはヨーロッパの株だ。ここ6週間ほどを振り返ってみると、ほとんどのヨーロッパの株式市場は52週間ぶりの高値を記録、または52週間ぶりの高値に迫り、本格的な上げ相場が始まろうとしている。
簡単にヨーロッパへ投資する方法として、アドバイザーたちはヨーロッパ株のETFを勧めている。例として、イタリア株のETF、iShares MSCI Italy Capped Index (EWI)の月足チャートを見てみよう。



底辺が上昇する三角形が安値圏に形成され、15ドル付近を走る上辺の突破に期待できそうだ。下はスペイン株のETF、iShares MSCI Spain Capped Index (EWP)の月足チャートだが、こちらは一足先にブレイクアウトしている。


スペイン、イタリアと言えば大きな財政問題を抱える二国だが、投資家たちは最悪の事態は過ぎ去った、と読んでいるようだ。


(参照した記事:Investing Legend: The Bull Market Is Going into "Extra Innings"

Cramer: 'Cult' and international stocks the places to be)

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