戻って来たインタレスト・オンリー住宅ローン

100万ドルの家を月々1900ドルの支払いで買うことができるという。円に換算すれば、約1億円の家を月々19万円の支払いで買えることになる。しかし1900ドルというのは安い。小さなアパートなら話は別だが、1900ドルでは一軒家を借りることは不可能だ。

頭金25%で100万ドルの家を買うとしよう。銀行から借りる金額は75万ドル。10年ローンの場合、利息は4%前後だから、月々の支払いは約3500ドルだ。では、どうやったら支払いを1900ドルにおさえることができるのだろうか。doctorhousingbubble.comは、こう書いている。

インタレスト・オンリー・ローン(金利のみを支払う住宅ローン)が戻ってきた。この方法を利用できるのは年収の高い人たちに限られるが、3年間の短期インタレスト・オンリー変動金利ローンなら、月々の支払いはたったの1953ドルだ。
75万ドルの金を、月々たったの1953ドルで借りることができる。信じられない話だ。ご存知のように、住宅ローンの金利として支払った額は所得から控除することができる。高額所得者にとって、住宅ローン金利控除は重要な税金対策だ。
この話を読んで思い出したのは、住宅市場崩壊の大きな原因の一つとなったサブプライム・ローンだ。
サブプライム・ローン: 通常の住宅ローンの審査には通らないような信用度の低い人向けのローンである。狭義には、住宅を担保とする住宅ローンを対象とするが、広義には、自動車担保など住宅以外を担保とするものを含む。一般的に他のローンと比べて債務履行の信頼度が低く、利率が高く設定される。
これらのローン債権は証券化され、世界各国の投資家へ販売されたが、米国において2001 - 2006年ごろまで続いた住宅価格の上昇[1]を背景に、格付け企業がこれらの証券に高い評価を与えていた。また、この証券は他の金融商品などと組み合わされ世界中に販売されていた。しかし、2007年夏ごろから住宅価格が下落し始め、返済延滞率が上昇し、住宅バブル崩壊へと至る(サブプライム住宅ローン危機)。(ウィキペディアから抜粋
今回の場合、銀行が対象にしているのは信用度の高い高額所得者だから、このローンはサブプライム・ローンではない。インタレスト・オンリーという金利のみを支払う特殊な住宅ローンだが、25万ドルの頭金を払うことができる人たちだから、銀行にとって良い客であることは言うまでもない。

銀行は金持ちだけを優遇しているように見えるが、サブプライム住宅ローン危機という痛い思い出があるだけに、信用度の高い人たちを優先するのは当然の結果だと思う。とにかく、あの頃が異常だったのだ。サブプライム住宅ローンの全盛期、こんな事が言われていた。「心臓が鼓動している人なら、誰でも銀行から金を借りることができる。」




(参照した記事:How to get a $1 million home for $1,900 a month

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