世界最大の偽造品輸出国家はどこ?

中国と聞いて、皆さんはどんなことを思われるだろうか。2010年、尖閣諸島付近で、日本の巡視船と中国の漁船が衝突するという事件があった。これを発端に、中国は日本へのレアアース輸出禁止を発表し、日中関係は一気に冷え込んだ。

この尖閣問題で、悪化したのは日中関係だけではない。ノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマン氏はニューヨーク・タイムズの紙上で、中国は「ルールに従うことを拒む、ゴロツキ経済スーパー・パワー」と形容し、中国はマナーを知らない無礼な国というレッテルが貼られた。


「ルールに従うことを拒む」、という行為を顕著に示すのは偽造品であり、中国は世界最大の偽造品輸出国家だ。
アジアの国々を脅かす軍事力、西側先進国のコンピューターをハッカー攻撃、という顔を持つ中国には、偽造品製造のスーパーパワーという顔もある。国連から最近発表されたデータによると、2008年から2010年の間に世界で差し押さえとなった偽造品の7割は中国で製造されたものであり、米国だけに限定すると、同期間に税関が押収した偽造品の87%が中国製だった。東アジアからEU諸国、そして米国へ向かう偽造品は、年間250億ドルに及ぶと推定されている。(businessinsider.com)
しかし、なぜ中国が世界最大の偽造品製造国家になったのだろうか。
アウトソーシングが当たり前となった今日、多くの製品が中国で製造され、中国は正に世界の工場だ。サプライチェーンは中国全土に広がり、膨大な数の下請け工場が存在する。要するに、アウトソーシングで本社はサプライチェーンの監視が不可能となり、これが偽造品の製造開始に結びついた。(businessinsider.com)
アウトソーシングをする方が悪い、という意見もあるだろうが、偽造品の製造は明らかに犯罪行為だ。中国政府は何の取り締まりもしないのだろうか。
中国へ旅行をすると分かることだが、北京にはシルク・ストリート・マーケットという一角があり、旅行者たちはオリジナルとほとんど同品質のニセ物商品を安く買うことができる。このような旅行者目当ての商店街は北京以外の大きな市にも存在し、正々堂々とニセ物商品が販売されている。中国政府は問題を認識し、偽造製品の押収、ニセ物製造工場の閉鎖を行なっているが、今のところ大した成果は上がっていない。なぜなら、ニセ物製造業者から賄賂を受け取っている役人が多いためだ。(businessinsider.com)
もうひとつの問題は、EU諸国と米国は偽造品に対する態度が甘いから、たとえ偽造品の輸入で捕まったとしても、麻薬の密輸者が受けるような重い刑が言い渡されることはない。

韓国のヒュンダイ車のロゴがホンダのHとあまりにも似すぎている、ということが以前話題になったが、中国国内にも同様な例を見ることができる。

写真:businessinsider.com
どう見てもアップルストアだ。


写真:businessinsider.com
明らかにグーグルを意識している。


写真:businessinsider.com
言うまでもなくディズニーランドだ。

クルーグマン氏の言ったことは間違っていないと思う。中国は、「ルールに従うことを拒む、ゴロツキ経済スーパー・パワー」だ。


(参照した記事:A Mind-Blowing Number Of Counterfeit Goods Come From China

25 Things That China Ripped Off

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