惨憺たるヘッジファンドの成績はマーケットに好材料??

ヘッジファンドは投資のプロだから、さぞ素晴らしい成績を上げているのだろう、と思ったが実際はそうではないようだ。
今年のヘッジファンドの成績は冴えない。更に、ヘッジファンドと機関投資家たちは、ここ数年間続いている上昇相場にうまく乗れていない。なぜなら、彼らの資金のほとんどが債券、金、銀、マネー・マーケット・ファンドに割り当てられていたためだ。 -- ライアン・デトリック氏(シェイファーズ・インベストメント・リサーチ)
8月21日に発表されたゴールドマン・サックスのレポートには、こんな数値が載っている。
15億ドル以上の運用資産を持つ708のヘッジファンドの今年ここまでの成績は平均で+4%ほどになり、二桁台の上昇率となっているS&P500指数に大きく遅れを取っている。S&P500指数に勝る成績を上げているヘッジファンドは5%未満であり、25%のヘッジファンドはマイナス成長となっている。
プロもダメでホッとした、と言っている場合ではないが、ヘッジファンドの冴えない今年ここまでの成績はマーケットの好材料になる、というのがデトリック氏の結論だ。このまま、たったの+4%で今年を終了してしまったのでは投資家たちをガッカリさせてしまうだけでなく、ファンド・マネージャーたちのボーナスにも悪影響となってしまう。ということで、大きな巻き返しを狙って、ファンド・マネージャーたちは秋から積極的に株を買ってくるだろう、というのがデトリック氏の見方だ。

もうひとつの買い材料として、デトリック氏はこのチャートを挙げている。

青い線で分かるように、マーケットの調整を予想するアドバイザーの数が重要な境となる35%を超えて35.1%となった。(黒い線はS&P500指数) 多数のアドバイザーが下げを予想している場合、実際にそれが起きる可能性は低く、現に35%を超えたことは今年2回あったが、それらは売りシグナルではなく2度とも買いシグナルとなった。1980年まで振り返ってみると、35%を超えたことは28回あり、2週間後のマーケットは平均で0.88%の上昇、1カ月後は平均で1.93%の上昇、3カ月後は平均で3.75%の上昇、そして6カ月後は平均で3.7%の上昇だ。
株以外の投資として、ラリー・エーデルソン氏(投資アドバイザー)は、商品市場に注目することを勧めている。
国債が売られ長期金利が急騰している。長期的に見た場合、このような状況ではインフレ対策として株に資金が集まる傾向があるから、S&P500指数のような主要株式指数は大きな上昇となるだろう。更に、インフレの再発で、商品市場全体が2年間の眠りから覚めることになるだろう。



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